統合失調症の誤解
統合失調症という病名を聞きなれない方も多いと思います、以前は「精神分裂病」と呼ばれていました。この病名がさまざまな誤解を産み、また症状がさまざまなことから今現在も誤解が偏見が残っています。
統合失調症という病気は「精神分裂病」と呼ばれたことで、理性が崩壊して通常の生活が送れなくなった人という誤解や、多重人格になるという誤解がされています。症状が重い時に、幻覚が見えたり、幻覚と話したりすることと、被害妄想から怒ったり泣いたりすること、そして病名からこのような誤解が生まれたのだと推測されます。
またほかにも誤解されているケースが多いのが「親の育て方が悪いと病気になる」や「遺伝する病気」ということです。メンタルヘルスに関連する病気ではよく言われることですが、こちらも全く医学的には照明されていないものです。
このようなことから10年ほど前に病名が変えられ「統語失調症」となりました。しかし、病気にたいするひとりひとりの理解が深まったわけではなく、誤解からなかなか精神科などを受診できない人もいます。
早期に発見し正しい治療をすればよくなる病気です。ひとりひとりが病気のことを理解して、早めに病院を受診することが重要です。