怖いと思うこと。


メンタルヘルスの一つに恐怖症というものがあります。恐怖、怖いと感じることは人間だれしもあることです。それは、同じ過ちを繰り返さないためであったり、危険を回避するために備えられた感情ともいえるでしょう。たとえば、高いところが怖い場合は、以前高いところから落ちた経験があるからかもしれませんし、高いところから落ちたときの危険を考えて回避するために怖いと感じている場合もあります。恐怖症というのはこの怖いという気持ちが、通常の範囲を超えてしまうことで、日常の生活に支障をきたしている場合です。

通常の範囲を超えて恐怖心を感じてしまうので、本人も恐怖の理由がわからないことが多くあります。たとえば女性恐怖症、男性恐怖症では相手が異性であるというだけで恐怖を感じてしまいます。こういったことは周りからも理解されないことが多いですし、なかなか精神科を受診する人が少ない状況もあります。

しかし恐怖症はほかのメンタルヘルスを一緒に発症する場合もあります。そういった場合や、恐怖の対象から逃げることができない場合などは精神科を受診して治療をするほうが良いでしょう。早めに治療することで一緒に発症したほかのメンタルヘルスも早く回復させることができるでしょう。

恐怖症


恐怖症とはある特定の対象に対して不可解なまでの恐怖を感じることです。よく聞くものとしては対人恐怖症や女性恐怖症、閉所恐怖症などがあります。恐怖症のなかにも単一恐怖と社会恐怖があります。

単一恐怖は日本では特定恐怖とよばれ、何か特定の物だったり状況であったりに意味もなく恐怖心を抱いてしまい、それを避けることです。特定の状況というところでは閉所恐怖症などがこれに該当します。また特定の物にたいして恐怖を感じるということでは尖端恐怖症などもあります。そして社会恐怖は、人の前で何か失敗するのではないかと恐れて、人がたくさんいる場所を避けようとすることです。対人恐怖症であったり、赤面恐怖症というものもあります。

恐怖が長期間にわたって続くことが恐怖症の特徴です。強い恐怖心で苦痛を感じ、その苦痛に耐えきれずその状況や物を意識的に避けてしまいます。また通常小さい時にはなにかしら怖いものがあり。大人になるにつれて怖いものはなくなってくるものです。しかし、恐怖症では年齢を重ねるごとに恐怖心が増すというのも特徴です。

ひどくなってくると、日常生活や社会生活をうまく送ることができなくなり引きこもりになってしまうことも多くあります。

嘔吐恐怖症の症状について


嘔吐恐怖症とはとにかく嘔吐すること、又は嘔吐している人を見ることなどに過剰に恐怖を感じてしまう症状です。実際に私も嘔吐恐怖症なのですが、少し気分が悪いだけで「吐いてしまうのではないか」という不安に襲われ、手が震えたり体が冷えてきたり、過剰に落ち着かなくなって、処方されている吐き気止めの薬を飲んでしまいます。

また、電車に乗って体調が悪そうな人、酔っ払っている人をみるだけでも、色々な想像が頭を駆け巡り、その場にいられなくなります。ひどいときは他人の様子だけで不安になり電車を降りてしまうこともあります。

他にもストレスが溜まりすぎたり、疲れがひどくなると、私は必ず自分や人が嘔吐する夢を見てしまいます。夢の中でも恐怖に駆られ、目が覚めてからもなかなか頭から離れません。

治療法としては少しずつ慣らしていく行動療法が主流となっています。私もですが、パニック障害の方に現れやすい症状といわれています。まだまだ吐き気止めは手放せませんが、いつかは薬なしで受け止められるようになりたいと願っています。そのために今は病院の先生と発想の転換の仕方を考えていっています。

不安というものは誰にでもあります。それをいかに自分の中で受け入れるか、自分で対処できるかということが、病気を治す大事な一歩だと思います。