パキシルの副作用

パキシルは抗鬱剤の一種です。どの薬にも多かれ少なかれ副作用はありますが、パキシルはよく使われる薬なので副作用をしっかりと理解しておくことが必要です。

眠気や倦怠感、口の渇き、めまいや頭痛、便秘や吐き気など一般的な副作用が多く見られます。私も最初は眠気と吐き気、嘔吐がありましたが、薬の量を調節することによって徐々に体に慣らしていきました。2ヶ月経った頃には普通に飲むことができました。こういった症状であれば、担当医と相談して調節していくことで改善されるものだと思われます。

しかし過去に問題になったように、錯乱状態になったり、自殺行為をしようとしたり、幻覚や痙攣などの副作用が現れるととても危険です。場合によっては治す為の薬が、余計に症状をひどくさせる場合もあるのです。こういった症状が現れたら、速やかに病院を訪れましょう。これは上記のように、慣れれば治るというものではないからです。本人が自覚すること、そして周りが気づき対処することが大切です。

こういったことを知ると怖い…と思いがちでしょうが、どの薬にも合う合わないといったことや、副作用はあるのです。しかし自分が薬をよく理解した上で飲めば、とても良い薬なのです。実際にパキシルは世界でも多く使われている薬です。それだけ効果が期待できる結果があるからです。

知識をもった上でパキシルと上手く付き合い、自分の心が楽になることが一番ですね。

自分に合った先生との出会い


私は過去に約2年間パニック障害を患っていました。
初めてパニック発作を経験したのは、高校2年生のころです。

「パニック障害」という言葉すら知らなかった私は、インターネットでこの言葉を何度も何度も検索し、多くの患者さんが5年以上、長い人だと十数年、パニック障害と共に生活している事実を知りました。
このとき、私もきっとこれから長い間、このパニック障害と付き合っていくんだなと覚悟しました。

精神疾患を患う人間にとって、何よりも大切なのは病院選びです。
病院を選ぶというより、医師という肩書を持ったいい人に出会えるか出会えないかなのです。
私自身、約2年という比較的短期間でパニック障害を完治することができたのは、自分に合った医師に出会うことができたからだと思っています。

この医師に出会うまでの約1年で10か所近くの病院を回りましたが、状態は悪くなる一方でした。しかし、この医師に出会ってからは今までの自分が嘘だったかのように良い方向へ向かっていったのです。

その医師がそれまでの医師たちと大きく異なっていたのは、私の話を丁寧に聞いてくれるということでした。診察時間はいつも1時間前後かけてくれるだけではなく、プライベートの携帯電話番号も教えてくれて、どんなに夜遅く電話しても、どんなに長く話しても、嫌な顔をせず、私が納得するまで話を聞いてくれるのです。それまで薬なしでは生活できなかった私が、薬の量を徐々に減らし、最終的に全く薬を飲まずに生活することに成功したのです。

うつ病が三大疾患のひとつとされるほど、現代の日本はストレスを抱える人たちで溢れています。どんなに最新でよく効くと言われる薬を飲み続けても、それは付け焼刃でしかありません。心の病を完治させる一番の特効薬は、人の温かさです。

病院選びについて


心の病気は他の治療以上に病院選びが難しいと私は思います。

なぜならば、症状を目ではっきりと見ることが出来ないからです。患者の言葉によって、周りの人の言葉によって医者は色々な診断を下します。しかし、全て上手く説明できるかというと、それはとても難しいことです。

だからこそ、患者の言葉、仕草、表情、雰囲気などから適切に判断をしてくれる先生を、自分で探していくことが必要となります。もちろん、行ってみないことには分かりません。

私は運良く二箇所目で相性の良い先生と出会えましたが、知り合いには何箇所も転々としたという人もいます。

良い先生とは…それは結局心の相性なのだと思います。だから、人それぞれ違っていいと思います。私が合わなかった先生を、相性がいいと言って通ってる方もいます。その逆パターンももちろんあるでしょう。

相性は気持ちをどれだけ受け取ってくれるか、ということもありますが、他にも出された薬が本当に自分に合っているか、話をきちんと聞いてくれているか、そこがポイントなのではないかと私は思います。

淡々と話を聞き、カルテに書いてばかりで、結果出す薬を述べるような先生は、信頼に欠けると思います。

心の病気は、薬だけでは治らないのです。薬に支えられながら、色々な治療を先生と試みていくのです。

この文章を読んだだけでは怖いイメージをもたれた方もいるかもしれませんが、逆を考えてみて下さい。相性の良い先生に出会えれば、それだけ治療に専念でき、心が自分が楽になるのです。

みなさんが素敵な先生と出会えることを願っています。

パニック障害の症状について


私はパニック障害者です。

おそらく最初に発作を起こしたのは高校一年生のときでした。家に帰って部屋に入った途端、気分が悪くなり、体中が震え始め、息がしにくくなりました。危ないと思いベッドに横になったのですが、すーっと意識を失いました。そして何分か後に普通に目が覚めました。そのときは、辛いこともありましたが、疲れたのだろうと思っていました。

高校生時代は一年に一回程度発作を起こしていましたが、大学生になり長時間電車に乗って通っていたある日、突然その発作が起きました。もうとにかく怖くて逃げたくて吐きそうで、どうにかなってしまうのではというくらいの恐怖でした。

それから電車に乗ると毎日のように発作を起こし、ついには乗れなくなってしまい、やっとの精神科に通い始めました。そこから薬での治療が始まりましたが、発作を起こさなくなるまで、不安にならずに乗れるようになるまで半年以上かかりました。電車のみならず、美容院、大きなホール、色々な場所や状況で発作を起こし続けました。

そして今、発作はほとんど無くなりましたが、まだ薬を飲み続けています。

怖がらせたいのではありません。何より、もしかして?と思うような症状があったら我慢せずに早めに受診をして欲しいのです。私自身、長い間ほったらかしにしていたこともありますし、精神科に行くという勇気がありませんでした。

でもパニック障害は早めの治療が一番の完治への近道なのです。ひどくなってからでは、完治までに時間がかかります。

治る病気だからこそ、早く自分自身を楽にしてあげて下さい。身をもって体験した私の切実なる願いです。