鬼束ちひろさん


鬼束ちひろさんが世間を賑わせていましたね。写真を見て私も驚きましたが、これが彼女らしい生き方だったのかなと思いました。

パニック障害や拒食症、家庭環境などかなり辛い思いをしてきたのが、出版された自伝を読んでよくわかります。彼女を見て、その本を読んで、色々なことを世間は言ってますね。そういう声を聞いて、どちらかと言うと負のイメージが強くなってしまったように私は感じました。狂ってしまった、前の方が清楚で綺麗だったのに、あんな奇抜なファッションやメイクはどうかと思う等、様々な意見を聞きました。

しかし私はそうは思いません。彼女の歌を聞いていても何か心に闇があったことは分かりますが、むしろそのストレートな叫び声のような歌詞に私は何度も救われました。辛い思いを経て、彼女らしい姿に生まれ変わったのでしょう。それで彼女が伸び伸びと生きられるなら、とっても素敵なことだと思います。自分を偽ることほど苦しいことはないでしょう。

また、これからもメディアに出て欲しいですし、歌手として頑張ってほしいなとも思います。そうやってもがき苦しみ、解き放たれた彼女を見ると、私はとても救われます。そういう方もきっと多いのではないでしょうか。彼女の勇気に救われた方々の為にもこれからも頑張って欲しいと思います。

精神病は遺伝するのか?


精神病は遺伝するのでしょうか?今現在は遺伝はしないとされているようです。ちなみに私の家系でどこを辿っていっても、精神科にかかったような人はいません。そこから私も遺伝はしないのではと思っています。

ただ母親や父親の性格や気質は遺伝することもあるので、それを受け継いだ子が過敏に受け取ると精神病にかかる可能性はあるかもしれません。

また、もちろん、時代の問題もあると思います。昔は精神病と聞くとそれだけで頭がおかしい人達、怖いといった負の印象が強かったようですが、今はむしろどんどん理解が深められていますし、誰にでも起こりうることと誰もが口を揃えて言います。案外昔の方は、精神病にかかっていても病院にかかれなかったり、自分が弱いせいだと性格的問題と捉えていたのかもしれません。

そう思うと精神病患者にとっては今の時代はまだ生き易い環境かなと思います。最近では芸能人がテレビや雑誌で精神病だったと告白することも少なくありません。それを見ると確かに自分の身に降りかかっても、そこまで抵抗を覚えないかもしれませんね。

子供に遺伝するかも、、、と不安になっても仕方ないのかもしれません。子供も母親や父親を選べないように、生まれ持った性格や心の強さは選べないからです。
大切なことは、子供が精神病にかかった時にきちんと受け入れ、病院にかかり、周りみんなで支えてあげることなのかもしれませんね。

精神病でも運転免許取得


運転免許を取得しようと思った時、生まれた疑問が精神病がある人が運転しても良いのか?でした。早速、主治医に聞いてみると、今の段階では特に規則などは無いとこのことでした。ただ重度の障害や症状があったり、てんかんをお持ちの方などは、事故等の危険性が高い為、主治医の許可が必要となるようです。

私は日常生活を送ることに特に問題は無いのですが、気にかかるのが薬を飲むと眠気が強く出ることです。特に頓服を飲むと気持ちを安定させるだけは有り、眠気や体のだるさを感じますし、反射神経も鈍ってしまいます。主治医曰く、その時その時の自分の体調や薬の量によって運転できるかしっかり判断をして無理をしなければ大丈夫とのことでした。
要は精神病があるから運転免許が取得できないということは無く、ただ普通の人より少し気をつけて運転をしなければいけないということだけでした。もちろん不安はありますが、落ち着いて無理をしないということを心に留めておけば、自分にもできるかもしれないという自信も湧いてきました。

今規則があまり無いのは、線引きが難しいからだという意見が多いようです。どんなに本人が大丈夫と思っても、事故を起こす人もいるだろうし、薬の種類で分けるにしても効き方も人それぞれでしょう。はっきりしていない分不安なこともありますが、自分と周りと主治医と話をしながら進めていくしかないと思います。

嘔吐恐怖症の裏側

私は嘔吐恐怖症です。人が吐くのも自分が吐くのも、異常に怖がってしまいます。吐くのを見てしまった時は大きくショックを受け、何日間か鬱状態になり、不安定になってしまいます。自分が吐くのも嫌なので、常に吐き気止めを持ち歩いています。

しかし最近、精神分析の治療を受ける度に、ただ単に吐くという行為が怖いだけでなく、その裏側で人に対してどう思われるか気になって、自分の素直な感情がなかなか言えないという自分の性格に気付きました。吐くイコール自分の思いを吐き出すということに繋がっているのうな気がするのです。

人が吐くのが怖い、それはその人が心の中で思ってることを言われた時に自分が傷つくことを言われるのでないかという怖さ。自分が吐くのが怖い、それは自分の中の感情を口に出したら人を傷つけてしまうのではないか、みんな離れていってしまうのではないかという怖さ。そんな風にもしかすると繋がっているのかなと思います。

嘔吐恐怖症の方皆さんに当てはまるとはいいきれませんが、何人かの方は思い当たる節があるのではないでしょか?もしもそれが当てはまるのであれば、恐怖症への治療や考え方も少し変わるのではないでしょうか。表面上の症状と心の奥底での問題とでは違いがあるのかもしれませんね。そこに気付けば症状が改善される可能性もあるかもしれません。

自分に合った本を見つけよう


私は長年、精神科に通院し、薬も飲み続けています。

ここ1年くらいで自分の心が安らぐ本に何冊か出会いまいした。短い詩の書かれた本や、実際精神病である方が書かれた自虐的な面白い漫画や、悩みごとに解消法を短く解説した本などジャンルはバラバラです。

基本、心が落ちているときは長い文章を集中して読むことは難しいです。なので短い言葉で自分を励ましてくれる、落ち着かせてくれるような本を選んでいます。そしてその何冊かの中から、そのときそのときに合った、読みたいと思う本を読みます。一度読んで救われているので、何度読んでも自分の心に響きやすいのです。

私は何かあるとひたすらずっとそのことを考えてしまうくせがあるので、そんなときはその決めた本の中から選びいつでもどこでもひたすら読み続けています。不安なときはお風呂に持って入るほどです。
しかしそれで本当に何度も何度も助けられてきました。

いい本と言っても、感じ方は人それぞれです。人がいいと言っても、自分には響かないかもしれません。余裕があるときに、自分の心に響くような、落ち着くような本を何冊か見つけておくと、辛くなった時にその本達にきっと救われると思います。是非みなさんも素敵な一冊一冊を見つけて見てください。

寝逃げ


言葉は良くないかもしれませんが、私はよく寝逃げをします。

色々考えすぎてしまう性格なので、暇な時間があればある程自分を苦しめるくらい悩み考えてしまいます。考えることも決して悪いことではないのですが、それも度を過ぎると心に負担がかかり、病気の症状がひどく出てしまう場合もあります。

そんな時、この寝逃げをするのです。言葉のまま、布団にはいって眠ってしまうのです。どうしても辛くて眠れない時は、安定剤の力を借りて眠る時もありますが、一番良いのはリラックスをして自然に眠ることです。その為にアロマを焚いてみたり、優しい感じの好きな音楽をかけてみたり、部屋をちょうど良い暖かさにして眠りやすい環境を整えます。

眠ってしまえば、一時であれ、考えることも無くなります。気付かなかった疲れも同時に取る事ができます。

そうすることで、目が覚めた時、眠る前に比べて比較的心も落ち着き、自分に対して冷静になることもできます。場合によってはポジティブな思考になれることもあります。

「逃げ」という言葉を使うとなんだから悪い感じがしますが、決して「逃げる」ことは悪いことではないんだという気持ちから、私は寝逃げと呼んでいます。時に逃げることは自分を守ることができるものだと思うからです。

もし考えすぎて辛い方がいたら、是非試していただけたらなと思います。

辛い時は好きな曲を聴こう


心が疲れた時、音楽に助けられたという経験を多くの方がされてきたのではないでしょうか。

前向きな歌と音楽で元気になったこともあるでしょう。

私は普段からとても切ないメロディーや歌詞の音楽が大好きでした。なぜかそこまで明るい曲に興味が持てなかったのです。

そしてひどく鬱状態になった時、私が聴いていた曲は暗い歌詞で暗くて激しい音楽でした。「苦しい」「辛い」「助けて」「死にたい」そんなネガティブな歌詞の曲ばかり聴いていました。それを見た親や友人は「もっと明るい曲を聴いたら?」「前向きになれる曲を聴きなさい」と私に何度も言ってきました。

しかし、明るい曲や前向きな曲を聴くと、なぜだか苛立ち、落ち着かず、聴きたくも無い状態になってばかりでした。要は、私は励ましてほしいわけでもなく、元気になりたかったのでもなく、今の苦しみを理解してくれたり、同じような感情を持っている人がいるということが何よりの安心だったのです。心の叫びを歌手に託して歌ってもらうことで、苦しさから少し開放されていたのです。

実際にこのような「同質の原理」というものが存在します。自分と同じようなものを求めていく人間の心理です。

辛い時、苦しい時、悲しい時、自分の聴きたい音楽を聴いて下さい。周りは心配するかもしれません。しかし聴きたい音楽こそ、自分を助けてくれる音楽なのです。音楽には力があります。大好きな音楽によって、疲れた心を少し楽にしてあげませんか?

抱きしめてもらおう


大人になると人に抱きしめてもらうことが減ります。恋人同士で抱きしめ合うか、又は何かのキッカケでハグ的なものをする程度でしょう。

私はひどいパニック障害の発作がひどかった時期、家から出ることが不安で不安でたまりませんでした。そして鬱症状もどんどん悪化し、家にいても不安がつきまとう状態でした。不安でひどくパニックになったり子供のように泣いたり。

そんな時、私の母はもういい年の大人だった私をぎゅっと抱きしめてくれていました。本当に不思議なもので、人の体温に触れると心から安心するのです。大人になってもそれは変わらないということをその時に気付きました。一時的であっても、抱きしめてもらう事は不安から解消されるとても良い療法だと思います。

今はそこまでひどい症状が無くなりましたが、不安になったり辛くなったりすると、未だに抱きしめて欲しくなることが多々あります。始めはそんな自分を子供っぽくて恥ずかしいと思っていました。しかし、病気になって抱きしめてもらって初めて、大人だって安心するんだと心から思いましたし、抱きしめる、抱きしめてもらうことの大切さも感じました。

今もたまに、母に抱きしめてもらったり、彼に抱きしめてもらったりします。体温と愛情を感じることが私にとっては何よりの精神安定剤なのです。

もしも私のように「抱きしめてもらうのは恥ずかしい…」と思っている方がいるなら、全く恥ずかしいことではないよと伝えたいです。少し勇気を出して抱きしめてもらってください。誰でも構いません。人の体温に触れた時、きっと不安が少し軽くなると思います。

前向きでなくてもいい


ネガティブに物事を考える人に、たいていの人は「前向きに考えよう」と提案しがちです。

私もずっと「前向き」という言葉を言われ続けてきました。そして、逆に、前向きに考えられない自分が嫌になる時も多々ありました。プラス思考の人を何度羨ましく思ったか分かりません。

しかし、最近、前向きでなくてもいいのでは?と思うのです。無理に前向きになろうとしたって、上記の通り、前向きになれなかったときに自分を責めてしまいがちです。それでは余計鬱々としてしまうでしょう。

前向きでなくてもいい、でもネガティブにならなくてもいい、そのままありのままでいいと思うようになりました。目の前の現実、実際に起こったことを考えるのではなく、それを受け入れいるようにしました。今、こういうことが起こった。今、こう思った。このようにただ受け入れるだけということを意識するだけで、心はとっても軽くなりました。

実際に色々物事をネガティブに考えてしまう人は、真面目で、一つ一つを丁寧に考えている人が多いのです。とても良いことでもあると思います。しかし、考えすぎれば、マイナス方面にもいきやすいのです。だから、ありのまま受け止める、ただそれだけを実行するのです。

最初は慣れなくて、考えていない自分が嫌かもしれません。なんだか物足りなくなるかもしれません。

でも、そうすることで心への負担は大きく変わるのではないかと私は思います。

禁煙したい


精神的に弱くても、病気を持っていても、禁煙したいと思う人はたくさんいるのではないでしょうか。私もその一人です。

しかし何度も挑戦しては挫折の繰り返しです。

ニコチンガムも効かず、パッチは肌がかぶれ、電子パイポも失敗しました。そうやって失敗するたびに、自分が嫌になり病気にも影響して鬱々となってしまっていました。

そんな時、禁煙を補助する飲む薬があることを知り、まだ方法があった!と喜びました。何も知らずに、禁煙治療をしている病院へ相談に行くと、精神的に弱い人、そして精神安定剤を飲んでいては出せないと断られてしまいました。ショックでした。精神的な病というだけで、禁煙治療を薦めてもらえないなんて。

しかし最近になり、なんとなくその治療法を思い出し、インターネットで検索してみました。そうすると、精神病があるからと言って、その薬が禁止ではないと知りました。ただ、禁煙中は不安に陥りやすいので、充分に気をつけなければならないという注意が強調されていました。

早速、主治医に相談を持ちかけると、なんとあっさりオーケーをもらえたのです。もちろんそれは、今の私の状態が安定しているからという状況判断の上です。

でもとても嬉しかったです。挑戦できる可能性があることが分かったのですから。

実際インターネットなどで、精神病だからその薬を試せないと嘆いている人を多数見かけました。

私と同様、知らない人は多いようです。でもまず、主治医に相談してみてください。

今の状態、薬によっては、オッケーを出してもらえるかもしれません。すぐには無理でも、主治医と相談しながら挑戦できる時を考えていくのも手だと思います。

私は今からその薬を試す予定ですが、精神的に弱くても禁煙できたんだ!と自信を持って言えるときを楽しみに頑張りたいと思います。

パチンコ依存症


私は今までパチンコをすることは無かったのですが、ふと思いたって一度一円パチンコに行きました。すると見事勝てたのです。と言っても、一円パチンコなので勝金額は知れていますが…。

それでも嬉しくて、いつの間にか毎日のように行きのめりこんでいきました。そして気付けば口座はマイナスマイナス。

ある時パチンコ店のトイレに貼ってある張り紙を見かけました。「あなたはパチンコ依存症になっていませんか?」と書かれてあり、その下に項目がありました。

パチンコをする為に嘘をついたことがある。お金を借りてまでパチンコをしたことがある。パチンコをして強い自責の念にかられたことがある。出ない台だと思っていてもやめられない。など。

実は一つでも当てはまれば、パチンコ依存症なのです。私も当てはまるものが少なからずありました。しかも自覚が無かったのです。

私は、財布にカードも通帳も入れずに、お札もある程度のラインしか入れないという方法を試しました。それでも、不安になったり、行きたくなってうずうずしたりもしました。でもそれを続けたおかげで、するとしても千円以内で、ほとんど行くことも無くなりました。

こうやって書くと簡単にやめられそうに思えますが、私はまだ軽い依存で済んでいたのかもしれません。

色々な方法を試しても、不安が強くなる、おかしくなるほどパチンコできるお金を探してしまう方は、やはり治療が必要だと思われます。

依存症は、薬よりも、カウンセリングが効果的です。なぜしてしまうのか、そこまで執着するのはなぜか、そういった原因を探っていくことが大切です。

もし当てはまる方がいらっしゃったら、治療をお勧めします。

パチンコも依存しすぎずに楽しめるなら、良い趣味、娯楽といえるでしょうね。

気分変調症


鬱病は世間でかなり広く知られるようになりましたが、この「気分変調症」を知らない方はまだたくさんいます。

実はこの気分変調症は鬱病ととてもよく似ている症状で、鬱病になった原因に気分変調症が隠れている場合が多くあります。

鬱病は不安感や心身のだるさ、やる気が起きない、気分が沈みこんでしまうなどの症状がありますが、一般的に何か理由があって発症している為、この症状の期間はある程度決まっています。例えば休職をしてゆっくり休み、心をしっかりと休ませ、ストレスから開放してあげることで半年以上経つとだいぶ良くなってきたという実感をもてることが多々あります。

しかしこの気分変調症はこの鬱の状態が長期に渡って、だいたい2年以上続きます。鬱症状が無い日もありますが、また症状が出たりと、何度も繰り返します。

症状としては鬱状態とほぼ似ています。しかし多くの気分変調症患者は、もともとの考えがマイナス思考であったり、劣等感が強かったり、自分を責めることが多くあります。なので、「性格の問題だ。」「私が弱いからだ」といって、病気だと気付かない場合がとても多いのです。

しかし気分変調症は立派な病気です。だからきちんとした治療を受ければ、治る病気なのです。

もしも心あたりがあるようなら、是非一度受診してみてはいかがでしょうか。

季節の変わり目


季節の代わり目は体調が悪くなりやすい時期かもしれません。健康な人でも風邪をひいたり、だるさを感じたりしますが、心の状態も良くない人も多いようです。

実際に私も季節の変わり目になると不安定になりやすくなります。それまで元気よく過ごしていたのに、急に落ち込みやすくなったり、外出することが億劫になったりします。また寝込んでしまったこともあります。

こういった時は無理をせず体と同時に心も休ませてあげることが大切ですね。例えば好きな曲を聴いたり、アロマを焚いてみたり、外出が億劫なら少しゆっくりするのも良いと思います。ストレッチや軽い運動なども効果的でしょう。変化するということは心に大きな負担をかけることです。だから無理をしない、これが一番です。

このように季節と同時に変化するのは、自立神経の働きと関係性があるようです。気温差が激しいと自立神経が温度の変化についていくことが出来ず、自律神経の働きが鈍くなってしまいます。そうなることで、体や心のバランスも上手くとることが出来なくなるのです。

季節の変わり目は、少し自分をゆったりモードにしてあげることを心がけましょう。そうすれば季節の変わり目も上手に乗り越えられると思いますよ。

チック症の症状について


チック症とは、突然、本人の意志とは関係なく、ぴくぴくっと体が動いたり奇声をあげたりすることが繰り返し行われる症状のことをいいます。他にも、瞬きをしたり、頭を振ったり、肩をぴくぴくと動かすことなどもあります。また、「バカバカ」などと汚い言葉を連発したり、卑猥な言葉などを繰り返し言う汚言症と言われる症状が現れる場合もあります。問題なのは、それが本人の意志ではなく勝手に起こってしまう為、自分で止めることが不可能なのです。

主に幼児や小学生低学年など幼い子供が起こしやすいです。不安を強く感じてしまったり、性格上優しい子や傷つきやすい子、神経質な子がなりやすい傾向にあります。

だいたいの子供が短期間でその症状は消えていきますので、そこまで親が重く受け止める必要性はありません。なんといっても、この病気の原因に親の育て方や接し方は関係性がないといわれています。

ただそういった症状が出る時期は、なるべく本人にストレスを感じないような環境づくりをしたり、緊張を強く感じるような言動を親が控えてあげましょう。とにかくリラックスできるようにしてあげることが、一番本人の心を休ませて上げることになります。

もちろん症状によってはあまりに過剰であったり、親が気になるようでしたら、小児科や児童精神化に通って話しを聞いてみるのも良いと思います。薬物治療で症状を抑えてあげることもできます。

まずは本人が一番症状に苛立ちを覚えていると思います。それを少しでも心落ち着く方向性に周りの人間が作ってあげるのが一番効果的だと思われます。

嘔吐恐怖症の症状について


嘔吐恐怖症とはとにかく嘔吐すること、又は嘔吐している人を見ることなどに過剰に恐怖を感じてしまう症状です。実際に私も嘔吐恐怖症なのですが、少し気分が悪いだけで「吐いてしまうのではないか」という不安に襲われ、手が震えたり体が冷えてきたり、過剰に落ち着かなくなって、処方されている吐き気止めの薬を飲んでしまいます。

また、電車に乗って体調が悪そうな人、酔っ払っている人をみるだけでも、色々な想像が頭を駆け巡り、その場にいられなくなります。ひどいときは他人の様子だけで不安になり電車を降りてしまうこともあります。

他にもストレスが溜まりすぎたり、疲れがひどくなると、私は必ず自分や人が嘔吐する夢を見てしまいます。夢の中でも恐怖に駆られ、目が覚めてからもなかなか頭から離れません。

治療法としては少しずつ慣らしていく行動療法が主流となっています。私もですが、パニック障害の方に現れやすい症状といわれています。まだまだ吐き気止めは手放せませんが、いつかは薬なしで受け止められるようになりたいと願っています。そのために今は病院の先生と発想の転換の仕方を考えていっています。

不安というものは誰にでもあります。それをいかに自分の中で受け入れるか、自分で対処できるかということが、病気を治す大事な一歩だと思います。

精神分析療法


私は精神分析療法を4月から受け始めました。どのような療法かというと、専門の先生を1人決め、週に1度同じ曜日の同じ時間に50分お話をします。

特に先生から何かを聞かれることはありません。私がそのとき思ったこと、話したいことを話すだけです。先生は話を聞いてくれる中で、たまに「今の話のなかでここはどんな風に感じる?」「今の言葉から何をイメージする?」と言った形で質問をしてくれます。それをまた思いついたままに話すといった形が繰り返されます。

これを聞いただけでは何の効果が?と思うだろうし、実際私も始めは半信半疑でした。しかし半年ほど経った今は少しだけ分かるようになりました。自分の気付いていない心の部分が少しずつ見えてくるのです。そして少しずつ客観的に自分を見れるようになりました。

この療法ははっきりと効果が見えるものではありません。長期的に続けていかなければなりませんし、すぐに効果が見えるものでもありません。

しかし少しずつ、確実に見えない部分の苦しみが見えてくるのです。そしてそれを知ることで、まず自分の中で自分を理解できるようになってくるのです。もちろん今まで見なかった部分なので、辛い時もあります。醜い自分と向き合うこともあります。でも本当に少しずつ生きるのが楽になってくるのです。私の場合、ずっと自分を否定してきましたが、最近少しずつ肯定?というか認められるようになってきました。

病気を持っていると早く治りたいという気持ちが大きいと思います。でも、ゆっくりと確実に病気の本来の根っこから治療することは、完治に向かうということだと思います。まだ私は半年しか経っていませんし、確実に効果が見えたわけではありませんが、これからも通い続けて自分を肯定して苦しまずに生きていけるようになりたいと思います。

パキシルの副作用

パキシルは抗鬱剤の一種です。どの薬にも多かれ少なかれ副作用はありますが、パキシルはよく使われる薬なので副作用をしっかりと理解しておくことが必要です。

眠気や倦怠感、口の渇き、めまいや頭痛、便秘や吐き気など一般的な副作用が多く見られます。私も最初は眠気と吐き気、嘔吐がありましたが、薬の量を調節することによって徐々に体に慣らしていきました。2ヶ月経った頃には普通に飲むことができました。こういった症状であれば、担当医と相談して調節していくことで改善されるものだと思われます。

しかし過去に問題になったように、錯乱状態になったり、自殺行為をしようとしたり、幻覚や痙攣などの副作用が現れるととても危険です。場合によっては治す為の薬が、余計に症状をひどくさせる場合もあるのです。こういった症状が現れたら、速やかに病院を訪れましょう。これは上記のように、慣れれば治るというものではないからです。本人が自覚すること、そして周りが気づき対処することが大切です。

こういったことを知ると怖い…と思いがちでしょうが、どの薬にも合う合わないといったことや、副作用はあるのです。しかし自分が薬をよく理解した上で飲めば、とても良い薬なのです。実際にパキシルは世界でも多く使われている薬です。それだけ効果が期待できる結果があるからです。

知識をもった上でパキシルと上手く付き合い、自分の心が楽になることが一番ですね。

病院選びについて


心の病気は他の治療以上に病院選びが難しいと私は思います。

なぜならば、症状を目ではっきりと見ることが出来ないからです。患者の言葉によって、周りの人の言葉によって医者は色々な診断を下します。しかし、全て上手く説明できるかというと、それはとても難しいことです。

だからこそ、患者の言葉、仕草、表情、雰囲気などから適切に判断をしてくれる先生を、自分で探していくことが必要となります。もちろん、行ってみないことには分かりません。

私は運良く二箇所目で相性の良い先生と出会えましたが、知り合いには何箇所も転々としたという人もいます。

良い先生とは…それは結局心の相性なのだと思います。だから、人それぞれ違っていいと思います。私が合わなかった先生を、相性がいいと言って通ってる方もいます。その逆パターンももちろんあるでしょう。

相性は気持ちをどれだけ受け取ってくれるか、ということもありますが、他にも出された薬が本当に自分に合っているか、話をきちんと聞いてくれているか、そこがポイントなのではないかと私は思います。

淡々と話を聞き、カルテに書いてばかりで、結果出す薬を述べるような先生は、信頼に欠けると思います。

心の病気は、薬だけでは治らないのです。薬に支えられながら、色々な治療を先生と試みていくのです。

この文章を読んだだけでは怖いイメージをもたれた方もいるかもしれませんが、逆を考えてみて下さい。相性の良い先生に出会えれば、それだけ治療に専念でき、心が自分が楽になるのです。

みなさんが素敵な先生と出会えることを願っています。

パニック障害の症状について


私はパニック障害者です。

おそらく最初に発作を起こしたのは高校一年生のときでした。家に帰って部屋に入った途端、気分が悪くなり、体中が震え始め、息がしにくくなりました。危ないと思いベッドに横になったのですが、すーっと意識を失いました。そして何分か後に普通に目が覚めました。そのときは、辛いこともありましたが、疲れたのだろうと思っていました。

高校生時代は一年に一回程度発作を起こしていましたが、大学生になり長時間電車に乗って通っていたある日、突然その発作が起きました。もうとにかく怖くて逃げたくて吐きそうで、どうにかなってしまうのではというくらいの恐怖でした。

それから電車に乗ると毎日のように発作を起こし、ついには乗れなくなってしまい、やっとの精神科に通い始めました。そこから薬での治療が始まりましたが、発作を起こさなくなるまで、不安にならずに乗れるようになるまで半年以上かかりました。電車のみならず、美容院、大きなホール、色々な場所や状況で発作を起こし続けました。

そして今、発作はほとんど無くなりましたが、まだ薬を飲み続けています。

怖がらせたいのではありません。何より、もしかして?と思うような症状があったら我慢せずに早めに受診をして欲しいのです。私自身、長い間ほったらかしにしていたこともありますし、精神科に行くという勇気がありませんでした。

でもパニック障害は早めの治療が一番の完治への近道なのです。ひどくなってからでは、完治までに時間がかかります。

治る病気だからこそ、早く自分自身を楽にしてあげて下さい。身をもって体験した私の切実なる願いです。