統合失調症


統合失調症とは現実と非現実の境界がぼやけてしまい、妄想や幻覚が特徴的な病気です。最近では「脳の病気」と認められ、どのような病気かも広がり始めていますが、まだまだ偏見や誤解が多いのが現状です。

症状としては大きく「陽性症状」と「陰性症状」に分かれます。「陽性症状」は幻覚や、妄想、志向の一貫性が低下し、話の内容にまとまりがかけてくるなどの症状です。特に「幻聴」が特徴です。幻聴と会話することで独語・空笑の症状がみられます。

「陰性症状」は感情の起伏が乏しくなったり、意欲の低下や興味の減退、社会的な引きこもりなどがあります。会話量が減少したり、複雑・抽象的な思考ができない、思考や行動がパターン化してしまうという症状もあります。陽性症状とくらべると慢性的におこる症状です。そのため周囲の人の理解がないとただ怠けているようにしか見えずに誤解されやすい面があります。

「陽性症状」は本人にとって非常にしんどいものですが、薬に反応しやすく、比較的治療でコントロールしていくことができます。しかし「陰性症状」は孤独な環境に陥りやすいなどの周りの環境も悪化の原因となっているので周りの理解やサポートが必要な症状です。悪化することで社会復帰を大きく妨げることもあります。

 

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