他人を羨ましく思ってしまう


隣の芝生は青く見えると言いますが、人の幸せを見ると、羨ましく思ってしまうことがあります。それが時には嫉妬や妬みにもなることがあります。私は嫉妬をしたり、妬んでしまうことがありました。私は苦しい思いをしているのに、あの人はなぜあんなにも幸せな思いをしているのだろうと悔しくなりました。そう考えてしまうのは、実際にそのような状況下にあるからだとも言えますが、その瞬間しか見えていないからです。そのことだけで頭がいっぱいになって不安がったり憤慨したりするのです。

確かに、その一部分だけを切り取って見たら、相手は幸せで、自分は不幸だと言えるでしょう。しかし、長い人生を見たときに、その先どうなるのかは誰にもわからないし、人や環境がどのように変わっていくのかもわかりません。その時見ている一部分がまるで人生の大部分であるかのように感じ、希望や絶望になるのです。

ですから、その場は人生のほんの一瞬の出来事であり、自分にも幸せなことは必ずくると信じることで、苦痛も和らぐと思います。ある人が私にこう言いました。「誕生日を祝ってもらっている人を羨ましく思うのか?でも自分が祝ってもらえる時が必ず来る」と。そのように、祝ってもらっている人のことだけを考えると羨ましく思いますが、1年の中で祝ってもらえる時が必ずくることがわかっているならば、羨ましく思うどころか、祝福したいと思いますよね。

自分にも幸せと感じられるときは必ず来ます。そんな時に、相手は苦痛の中にいるかもしれないし、どうなっているかはわかりませんよね。長い目で見ることが大切です。

コメントは停止中です。