体と心の連動


くよくよしている貴方、悩み多き貴方!
ちょっとショーウィンドウに自分の姿を映してください。
背中は猫背、下っ腹が出ていませんか?
また、重心が思い切り後ろ(踵)に乗っていませんか?

「だって、悩みだらけでこんな姿勢になっちゃうんだもの・・・」
そういう時は、逆の発想をしてみてください。
心が落ち込んでいるから体がうつむいてしまっているなら、姿勢を正すことにより、心にも余裕が出てきます。

 まず、お臍から指3本くらいの所に手を当てて見てください。
前に出っ張り、何となく気持ち悪くはありませんか?
お尻の穴から空気が抜け出てしまっている感じ。

この場所は、体の重心を左右する「丹田」というツボです。
丹田に手をやりながら、しっかり重心をとらえている、と感じるところまで骨盤を立てて下さい。
骨盤が後ろに下がり過ぎていても、前に傾き過ぎていても、何となくお尻の力が抜けて気持ち悪い、と感じます。

丹田がずっしり体を支えている状態を確認したら、思い切り体を伸ばして下さい。
お腹と背中が伸びていますね。
しかし、肩も上がっています。

そこで、肩の力を抜きながら肩甲骨を下に下げます。
丹田に重心を置いたままです。
その時、体全体が下がってしまうと、またクヨクヨ姿勢に戻ってしまいます。

あくまでも、丹田に重心を置いている、という意識を忘れずに。
難しいようですが、単に

①丹田を意識して、骨盤を立てる
②思い切り伸びをする
③腕だけ脱力する

という3つの意識だけです。

それでも俯き加減だな、と感じたら、みぞおちに手を置き、上に立ててあげます。
その時、丹田に力が無いと骨盤が後ろに行ってしまうので、丹田は常に意識してください。

どうですか?しゃんとした姿勢になるはず。
今まで下を向いていた体が前向きになります。
これだけで、物事を前向きに考えることができるようになります。

「もうダメ!」「怖い!」という時、いつの間にか体の筋肉全体が強張っています。
呼吸も浅く、深呼吸ができません。
そういう時、息を吸いながら両手をギュッと握りしめてください。
親指を中に入れると、より力が出ます。
筋肉がより緊張している、と感じますね。
3つ数えて、拳の力を抜き、息を吐いて脱力します。
そうすると、強張っていた筋肉が緩み、気持ちが楽になります。
余り何回もやると疲れるので、2~3回がベストです。
心にもやもやすることがあると、自然と呼吸も浅くなり勝ちです。

呼吸を深くするために、胸を開く練習をします。
寝る前、布団やベッドの上でカンタンに行えます。

①仰向けに寝て、両足は骨幅くらいに開きます
②両腕を横に伸ばしてから、肘を90度(神経質にならず、自分で90度くらいかな~と思う所で)に曲げ、両手を拳にし、ぎゅっと握ります
(親指を中に入れる方が力が出ます)
③背中をぐーつとそらし、両腕の肩甲骨を引き寄せる感じをイメージして下さい。その時、思い切り息を吸います。
④足首もそらし、踵を浮かせます。肘とお尻だけで上体を支えているイメージで。
⑤息を吸い切った、と感じたら上体を戻しながら、一気に息を吐いて脱力してください。胸が開くようになり、深呼吸が楽にできるようになります。

この動作も、1~2回で充分です。
息を吐き切ったら、そのまま寝ちゃって下さい。
体から緊張が抜け、すー、と眠りにつくこともできます。

しょぼん、としている時は、無理やりでも良いので笑顔を作ってみてください。
悲壮感が消えてしまうのが分かるでしょう。
笑顔を作りながら悩むのは、難しいものです。
どうしても笑顔を作れない場合は、両指で口角をぐっと上げるだけでも効果があります。

このように、心と体は連動しています。
心がへこんでしまった時、体からアプローチを掛けて心を立て直すという方法があることを思い出し、実行してみて下さいね。
ワイパックスを1錠飲むよりも効果がありますよ^^。

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