動機・めまいなどの症状


パニック障害の場合、動機やめまいが症状としてでるばあいが多くあります。息ができなくなり死んでしまうのではないかと思うほどの発作が起きることもあります。しかし、動機息切れなどの症状は別の病気にかかっている場合も考えられるため、症状が起こった場合はきちんと検査などが必要になります。

たとえば動機の場合は、不整脈などの心疾患、甲状腺の病気である場合があります。動機や息切れなどが長期的に続く場合には循環器内科、呼吸器内科での診察へまずいったほうがいいでしょう。そしてめまいも同じように、メニエール病などの耳の疾患や、脳腫瘍などの脳の疾患という可能性もあります。こちらも長期的に続く場合には脳神経外科や耳鼻科を受診したほうがいいでしょう。

きちんと受診し、検査も受けて全く異常がないなどの場合には精神疾患であることが考えられます。その場合にはきちんと心療内科を受診し、薬などでの治療を行いましょう。

ほかにも全般性不安障害や、うつ病、適応障害などでも動機や息切れ、めまいなどの症状がでることも多くあるようです。ストレスを感じたときにおこりやすいことではありますが、時間がないからと放置せず、早めに検査を受けたり、治療を受けたりするようにしましょう。

メンタルヘルスの身体面の症状


メンタルヘルスとは心の病気です。そして少なくない人が身体面での症状をうったえることが多いでしょう。身体面の症状がでているが、病院に行ってきちんとした検査を受けてみても、原因がわからない場合などはメンタルヘルスである可能性が高くなります。

たとえば体がだるい、つかれがとれないなどの症状がある場合で、たとえばきちんと休んでみても疲れが取れない場合などがあります。また生活に支障をきたしている場合などは、すぐに病院に行って血液検査や胃カメラなどきちんとした検査を受け、検査結果に異常が見当たらない場合は心療内科などを受診しましょう。すぐに心療内科に行かない理由としては、体がだるいという症状がメンタルヘルスだけのものではないからです。高血圧、貧血、糖尿病などさまざまな病気である可能性もありますので一度血液検査などをうけることはとても大切です。

体がだるい、疲れがとれないなど症状がある場合に考えられるメンタルヘルスは「仮面うつ病」や「統合失調症」、「適応障害」や「身体表現性障害」などいろいろな原因が考えられます。ですのでこちらも自分で判断せず、専門の医師に診察を受け、症状ごとにあった治療を受ける必要があります。

薬の服用は医師と相談


メンタルヘルスになった場合は、基本的に精神安定剤などを処方されることが多くあります。精神安定剤と合わせて、胃痛などの症状が出ている場合はそういった箇所の治療の薬を処方されます。多くの人がやりがちなことは、薬を飲み始めると、楽になって、自分の判断で薬の服用をやめてしまうことです。これは絶対にやめてください。

精神安定剤というのは持続性のある薬ではありません。楽になって来たからと言ってすぐにやめてしまうと、すぐに元の状態に戻ってしまうでしょう。きちんと医師と相談し、少しずつ服用量を減らし、薬をやめていくという方法をとることがベストです。また、メンタルヘルスになった環境などを改善しなければいくら薬を飲み続けていてもよくはなりません。そのままずっと薬に頼った生活をし続けるということは難しいでしょう。

ですので、薬を飲んで少し楽になってきたところで原因をみつけ、環境などを少しずつ改善していくといいでしょう。環境を改善し、ストレスの原因がなくなることで、薬を減らした時にも問題なく日常生活が送れるようになると思われます。

メンタルヘルスにかかった場合始めは薬の力を借りて安定させることが重要です。きちんと医師と相談し正しい服用をしてください。

日頃から規則正しい生活


メンタルヘルスの予防の一つに日頃からの規則正しい生活をこころがけることがあります。なぜ、日頃から規則正しい生活を心がけるのがよいかというと、自律神経が関係しています。メンタルヘルスになってしまう原因の一つとして自律神経のバランスが崩れてしまって不調がでることがあります。そのため、規則正しい生活をすることで、自律神経を整えることができるわけです。

具体的にいうと、朝起きたらできるだけすぐに窓を開けで太陽の光をあびるようにしましょう。そして朝は果物だけでも構わないので何か食べるようにしましょう。昼間はしっかりと働き、夜は寝る1時間前くらいからはテレビや携帯電話などの強い光を見ないようにするのがお勧めです。間接照明の中で本を読んだり音楽をきいたりすることで体を眠るモードにします。

こういったことを日々心がけるだけでも、自律神経のバランスは崩れにくくなるでしょう。特に季節の変わり目などは自律神経が崩れやすくやっています。そういう時期こそ規則正しい生活を心がけましょう。また三食きちんと決まった時間に食べるのもよいでしょう。毎日が同じリズムで動くことが一番体に負担をかけない生活の仕方です。ぜひメンタルヘルス予防のためにもとりいれてみてはいかがでしょうか。

メンタルヘルス検診


最近長時間労働などからメンタルヘルスになるひとが増えています。そのため企業などによっては、定期的に社員に対してアンケートをとり、社員の健康状態のチェックを行ったりしているところもあいます。憂鬱な状態などが長期的に続いている自覚症状がある場合などには、医師や保健師による検査をすすめられることがあります。こういった体制が整うことで、メンタルヘルスの早期発見につながることがあります。

しかし、こういった制度はまだまだとりいれられているのは一部の企業だけで、実際にはメンタルヘルスになり、悪化し、働けなくなる状態まで放置し、働けなくなって会社をやめざるをえなくなってしまうケースも少なくはありません。早期に発見することができても、会社を休んだ後に復帰する体制が全く整っていなかったりして、復帰してもすぐに再発してしまったり、状況が悪化し、ますます仕事に行けなくなってしまう場合もあります。

労働安全衛生法などできちんと検診を義務化することで早期発見すること、復帰のための基準作りも必要となります。また周囲がきちんとメンタルヘルスにたいして理解をし、メンタルヘルスになった人をサポートすることができるようにすることも重要です。

ダイエットによる摂食障害と付き合う


ダイエットによる摂食障害を克服するためには、食事をおいしく食べれるようにするところまで戻すことが必要です。食べる=太るという間違った認識から、食べることに恐怖感を感じ、ストレスを感じ、食べれなくなったり、はいたりしてしまいます。

一番初めにすることは体重計を隠すことです。また痩せすぎだから食べなさいなどは禁句です。本人は自分はすごく太っているのだと思い込んでしまっているため逆効果になりかねません。たとえばヘルシーな食事、野菜などからでもいいので本人が食べたいと思えるようにすることが重要です。また病院にいって安定剤などの薬をもらうことも必要ですし、拒食になっている場合は点滴などをうってもらうのもよいでしょう。まずは本人の精神面を安定させることが必要です。

そして食べる気になったら、少しずつでもいいので食べたことをほめてあげましょう。残していても、残さず食べなさいなどはいってはいけません。本人がおなかがいっぱいだといえばそこでやめ、またおなかがすいたら少し食べたらいいよというようにしましょう。少しずつでいいので病院の先生と相談をしながら本人がおいしく食べれるようにすることが一番です。できれば家族一緒に楽しくご飯を食べれる環境にしてあげるのもいいでしょう。

ダイエットによる摂食障害の怖さ


思春期以降は特に女性においてはダイエットを気にしない人は本当に少ないのではないでしょうか。雑誌のモデルさんや女優さんと比べてはついつい自分の体形を見てしまい、なんとかしないと!とダイエットに走る人も多いと思います。そこで怖いのは、食べないダイエットにはしってしまうことです。食べる量を減らすと初めはすんなりと体重は落ちますが、だんだん体重が落ちなくなってきます。これは食べる量を減らすことで体の代謝が落ちるのが原因です。ある程度の量は食べつつ体重を落とさないと、必ず痩せなくなります。

ここで自分のダイエットが間違っていると気づけばいいのですが、気づかずに、食べたら太るというイメージがあると食事がおいしくなくなり、食べることに恐怖感を感じ、食べてもはいてしまうという拒食症におちいります。人によってはそのあと、ストレスにより暴食にはしる過食症に走る場合もあります。過食症も食べた後にはいてしまうため、体には全くよくありません。

拒食と過食を繰り返している場合、早いうちに病院に行くことをおすすめします。時間はかかるかもしれませんが、周りの支えなども頼りにしながら治療をすすめれば治すことができます。モデルさんや女優さんでも摂食障害になって克服した人がいますので、そういった本もぜひ読んでみてください。

メンタルをコントロールする


メンタルヘルスにならないためには、自分でメンタルをコントロールできるようになる必要があります。人間だれしも、大きなストレスを受けることはあるでしょう。その時に、そのストレスをうまく処理することができれば、後々引きずることもありませんし、それが原因でメンタルヘルスを起こすこともありません。

コントロールするコツは、とことんそのストレスと向き合うことです。それがなぜストレスなのかと自分に問いかけるようにしてみましょう。たとえばミスをして上司に怒られたことがストレスなら、なぜ、それがストレスなのかと問いかけます。上司の自分への評価がさがることが原因なのかもしれないとおもったらさらに自分に問いかけます。なぜ、上司の自分への評価が下がるとストレスなのか。ではそうならないためにはどうしたらいいのか問いかけます。次に同じミスをしないようにする、やほかの仕事で好成績を残すなどの前向きな気持ちになるまで続けます。そして前向きな気持ちになってきたら、じゃあミスしないためにはどうしたらいいのか、マニュアルをつくればいいのなら、マニュアルをつくりはじめます。ほかの仕事で好成績を残すなら、好成績を残せる方法をとことん考えるようにし、結論がでたら、とりかかります。そうすればストレスがやる気へと変わっていきます。このようにコントロールすることで、メンタルヘルスを遠ざけましょう。

自分でできるメンタルヘルス対策


メンタルヘルスに一度なってしまうとなかなか完治することはありません。ですから日頃から自分できちんと体のメンテナンスを行うことで、メンタルヘルスを遠ざけましょう。

まずは、できるだけ規則正しい生活をすることが必要です。毎日仕事を遅くまで頑張るときも時には必要かもしれませんが、睡眠はきちんととるようにしましょう。休みの日にまとめて寝るのは逆効果の場合もあります。そして、楽しい仕事で長時間労働をする場合はメンタルヘルスになる可能性は少ないですが、ただつらいだけの仕事を長時間続けるのも危険ですので注意しましょう。

時々は携帯の電源を切るなどして自分の時間を作るようにしましょう。最近では携帯電話の普及でいつでも連絡が取れるようになってしまったことから、常になにかとつながっていたりして気をつかうこともあるでしょう。たまにはまったく誰とも連絡を取らずにじっとしてみることも必要です。何時間もというわけではなく静かな場所で自分が好きなものを堪能したり、そんなちょっとした時間で構いませんので取り入れるようにしましょう。

また、不安は不安を呼ぶという言葉がありますが、少し不安を感じたときは、その不安を解消するためにはどうしたらいいかを考えてみるのもいいでしょう。不安を見ないようにすると気になってしまいます。そんな時はとことん向き合って、こう来たらこう返せば大丈夫!と思えるようにしてみるのもいいかもしれません。

 

自分がメンタルヘルスかもと思ったら


なんとなく寝つけない、突然情緒不安定になり涙がとまらなくなる、過食、拒食がとまらないなどがあればまずは病院に行きましょう。信頼できる人がいるならその人に一緒に来てもらって一緒に話を聴いてもらうのもいいかもしれません。まずは、自分が悪いのではなく病気になっているのかもしれないと思いましょう。

病院でメンタルヘルスと診断されたらできるだけ家族に一緒に話を聞いてもらうようにしましょう。なかなかひとりでメンタルヘルスの治療をすすめていくのは大変です。しんどい時つらい時に一番そばにいてくれる人に自分の病状を理解してもらうことで、サポートしてくれる味方になってくれることもあるでしょう。

また、体がしんどい場合は無理して学校や仕事に行く必要はありません。痛みのない、熱の出ない病気だってあるのです。体の調子が悪いので休ませてもらいますと伝えてゆっくり休養しましょう。このまま仕事に行けなくなるのではと不安になるかもしれませんが、今はまずゆっくり休むことが重要です。そして病院から処方された薬をきちんと飲むことと、定期的に病院へ行くようにしましょう。できれば病院はあまり遠くないほうが通いやすいかもしれませんね。

まずは医師の診断を受けて治療に専念するようにしてくださいね。

子供がメンタルヘルスになったら。


子供の年齢にもよるとは思いますが、子供がメンタルヘルスになった時にはやはり、一番そばにいて社会復帰の手助けをしてあげれるのは親です。逆に親の対応によってはますます子供のメンタルヘルスが悪化する場合もあるので注意が必要です。眠れない日が続いているなどメンタルヘルスではないかと感じたらまずは病院に連れて行くこと、そして病院でアドバイスを聴くのが一番いいですね。

はっきりとわからない場合でも、子供から発信される小さなSOSを見逃さないで下さい。子供がおなかが痛いや胃が痛いなどといって、病院にいっても異常がないとわかった時は一度、心療内科などを受診することをおすすめします。その時に絶対に言ってはいけない一言は「仮病じゃないか」ということです。口に出さなくても態度にだすだけでもいけません。異常がない場合でもメンタルヘルスの症状などで、本当に痛くなることはあります。痛みのつよさは人それぞれですが、人によっては、本当に動けないくらいにおなかがいたいのです。そしておなかなどの病気ではないため、気が付くと簡単に治まったりするのです。まずはその症状を理解してあげて、それを少しでも良くするために違う病院に行こうかといってあげられるのが一番ですね。

寛解という言葉を使うわけ


メンタルヘルスにかかって、病院に通うことになった場合、治療が進んでいき、薬が効いてきて、薬もいらない状態になってくると、寛解という言葉を使われる先生も多いと思います。何故完治ではなく完快というのでしょうか。普通に風邪を引いた場合などは風邪の菌がいなくなり完治といわれますが、メンタルヘルスの場合は、日常生活ができるくらいには回復したということだからです。

寛解という言葉は病気による症状が好転したり、ほぼ消失し、コントロールされた状態ということになります。ですので薬を飲まなくてよくなったからと言ってすぐに前と同じような生活をしていたり、同じストレスにさらされれば、症状がまた出てくる可能性が大きいです。この後に仕事に復帰する場合などは、徐々に慣らし運転をし、初めは職場に出勤することから始め、短時間勤務をしてから復帰するのがいいとされています。また新しい業務などは負担になるため、本人が長年やってきた業務であれば、変えずにそのまま行うことがよいとされています。ただ職場の人間関係などが原因の場合はそのまま前の部署に戻すと悪化する可能性もあるので注意が必要です。このように、寛解という言葉をつかわれるということは、治っているわけではないと周りも本人も自覚して、日常生活を少しずつ取り戻すことが大切です。

不安を取りのぞく方法


メンタルヘルスの背景には過度の不安がある場合があります。不安というものは一つ思い当たることがあると不安がまた不安を読んでしまうことが多々あります。朝、家の鍵をきちんと閉めただろうかと不安になれば、ガスの元栓もそういえば確認していないなど不安になることがありますよね。それと似たようなことが、仕事や学校生活においても起こる場合があるのです。たとえば、仕事でお客さんの反応がいまいちだっとき、これでもし契約がなくなってしまったらどうしようという不安から、契約がなくなって、自分が起こられている姿や同僚から憐みの目で見られる姿などを想像してしまいますます不安になってしまうようなこともあります。学校生活でも、少し自分がみんなと違ったことをしてしまったりするということだけでも、もしかしたら原因でいじめられるかもなどという不安があります。

そういった場合の対処法としては、まずは大丈夫な法則を自分の中で作り上げることです。家の鍵などは、家を出る前にチェックする習慣をつけたり、家を出るときには必ず鞄から鍵を出した状態で外に出て、締めたら鞄にしまうということを意識的にしまう。それと同じで、不安になったらどうすれば不安になっている最悪の状態を回避できるかを考え、自分を安心させる癖をつけましょう。

 

メンタルヘルスになりやすい人


あくまでも一般的なお話ですが、メンタルヘルスになりやすいタイプや性格の人がいます。すべての人がメンタルヘルスになるわけではないですが、精神的負荷がかかった時に発散できずに、メンタルヘルスになってしまうことが多い人をご紹介しましょう。

家族で何か問題を抱えている場合は、家庭における精神的ストレスがかかってしまいます。その上にたとえば仕事で少し精神的に負荷がかかった時にメンタルヘルスになってしまう場合があります。家に帰っても家族と会話することがなかったり、家族間の問題を解決する必要があったりすると精神的疲労がたまりやすくなるからです。

まじめすぎるひともメンタルヘルスになりやすく、また悪化させやすい人ともいえます。まじめな人は、ミスをしたときなどに自分の責任を重く感じてしまいやすいからです。また仕事に没頭しやすく長時間労働になってしまったりもします。また長時間労働も自分の力不足だと考えやすく、周りに相談することもなく、その状態で体力的な疲労があるときに、ミスなどで精神的に負荷がかかるとメンタルヘルスになる可能性があります。また真面目なため、少し体に異変を感じても働き続けたり、これくらいで休むようではいけない!と自分で追い詰めてしまう場合もあります。

家族がメンタルヘルスになったら


家族がメンタルヘルスかもとおもった場合は、まず病院の受診をおすすめします。ここで本人もなんとなく自分の体調がよくないことに気が付いている場合はいいですが、そうではない場合は、たぶん精神科や心療内科の受診を勧めると不信感を与えてしまったりしてうまくいかない場合がありますので、事前に内科と心療内科が併設されているような病院で事前に相談をして、風邪などを理由に受診することをおすすめします。

また、本人が仕事や学校に行きたくないといった場合は、体調が悪そうでなくても、ゆっくり家で休ませてあげて下さい。メンタルヘルスになっている場合は人の感情に過度に敏感になっている場合もあります。しんどそうだね、ゆっくり休んでいいよと声をかけてあげるだけでも、本人はほっとすることでしょう。うつ病の可能性もありますので、頑張れなどは禁句です。

そして病院に行く際はぜひ家族も付き添い、先生から症状や今後日常生活において注意すべきことを確認しましょう。メンタルヘルスといっても本当に多種多様な症状があります。症状によってはいいことも、別の症状にっとっては悪いことということもあります。どのように接するのがいいのか、仕事や学校はどうすればよいかなど、気になることは先生に相談してみましょう。

うつ病で休職後、復職するには


うつ病の場合、朝起きれないなどの症状がでてきて仕事に行けなくなってしまうことが多くあります。昔はメンタルヘルスに対する理解もなく、その時点で仕事を辞めなくてはならないこともおおかったですが、今は病院に行って診断書をもらえば休職するという方法があります。そして休まなければならないほど進行している場合は大抵は3か月以上の診断書がでます。

3か月や1年くらいかかる場合もあります、企業によって何年休職が可能かは変わってきますので、就業規則などはチェックしておきましょう。また仕事が原因でうつ病になった場合はきちんとそのことを証明すれば、たとえ休職が長引いても解雇になることはありません。

しかし、長く仕事ができない状態が続くと、経済的にも苦しくなり、まだ完全に治っていないのに復職をしようとする人もいます。会社が復職の体制がととのっていればいいですが、何も変わっていないところに戻ってしまえばまたすぐに同じように再発してしまいます。ですので復職に関してはお医者さんに職場の状況を説明して判断を仰いだり、周りの意見を聴くことも重要です。

復職する際には、徐々に勤務に体をならしていったり、業務を変えてもらったりなどをする必要がありますので、病院の先生も交えて話をする機会をもつといいでしょう。

メンタルヘルスになる場合とならない場合。


働きすぎるとメンタルヘルスになりやすいといわれ、家庭と仕事を両立するというワークライフバランスという言葉も最近ではよく聞かれるようになりました。たとえば仕事で毎日夜遅くまで残業し、次の日は朝早くから仕事、ひどい時は泊まり込みで帰ることができないなんて人もいますが、そういう人がみんなメンタルヘルスになっているというわけではありません。

一番大きなところは自分の意志でその仕事をやっているか、やらなければならないと追われているかの差があります。自分の意志でやりたいことをやっている場合、長時間労働ても、サービス残業でも、たぶん本人はそれが楽しかったり、やりがいを感じていたりするわけです。ただこの場合に気をつけないといけないことは、たとえば何かプロジェクトに打ち込んでいてそういう状態になっていた場合プロジェクトが終わってしまうと燃え尽き症候群になってしまう場合もあります。

そして仕事に追われている場合は、どこかにその仕事から逃げ出したいという気持ちがあり、そこから逃げられないストレスがたまってきます。そしてそのストレスを吐き出す場所がないままでいると、メンタルヘルスになってしまう場合が多いようです。

季節の変わり目


季節の変わり目は風邪をひきやすい時期ですが、メンタルヘルスになりやすかったり、すでにメンタルヘルスになっている人は悪化しやすい時期でもあります。それはメンタルヘルスは自律神経が影響しているところがあり、急な温度変化によって自律神経のバランスを崩してしまうからです。メンタルヘルスになっていないひとでも、自律神経のバランスを崩しやすい人は、季節の変わり目になると急にいらいらしたり、食欲がなかったりという症状がでるひともいます。

そんな時は、頑張らないとと無理をするのではなく、仕事の合間に少しゆったりとした時間をとりましょう。そして温かい飲み物などをのんで、すこしでもほっとする時間をとることが必要です。

また、睡眠も重要となってきます。ゆっくり眠れるように少し早めにお風呂にはいり、テレビや携帯などの電源は切って、間接照明の中で音楽をきいたり本を読んだりしましょう。そうすればゆっくり眠れるはずです。そして朝は目覚めたらカーテンを開けて朝の光を浴びるようにしましょう。そうすれば自然と自律神経のバランスも整ってきます。自律神経のバランスさえ戻ればまた、通常の生活にもどれるでしょう。季節の変わり目だからしかたないと割り切ってつきあうことで過度に不安にならないようにしたいですね。

職場でのハラスメントからくるメンタルヘルス


職場でのいじめや嫌がらせなどのパワーハラスメントにより、メンタルヘルスになることも最近は多く発生しています。上司としては指導のつもりが、時代の変化により、強く叱責したことがハラスメントであると受け取る側に認識されるケースも多く発生しています。また、ミスと関係ないことをつい口にしてしまったりするのもよくありません。また、長時間労働などが原因ですでに部下においてメンタルヘルスが発生しているばあいなどは、病気などの関係で実際にはいじめや嫌がらせがないにもかかわらず、いじめ、いやがらせを受けていると感じる場合もあります。

このようなことが起こる原因には、時代の変化で、今の若者たちが育ってきた環境が、上司世代とはかけ離れていることもあります。そして大きな原因のひとつとしては、不況により忙しくなったり、給料が減ったりという影響で以前に比べて職場のコミュニケーション不足が多くあります。コミュニケーションがとれていれば、多少強く叱責してもフォローができますし、受け取る側も、きちんと叱責された理由を理解することができます。いじめ、いやがらせを受けていると錯覚するのはコミュニケーションが希薄になっていることも原因のひとつです。

今メンタルヘルスが増えている原因のひとつには職場のコミュニケーション不足もあるのではないでしょうか。

具体的に職場のいじめとは?


子供のいじめと同じで、職場のいじめも些細なことから始まります。特に職場のいじめにおいては上司が部下に対して行うものが多く、パワーハラスメントとも呼ばれています。上司としての力を示したかったり、上司自身に過度のストレスがかかっていて、それを発散するためだったり、理由は様々です。また、本人はいじめているつもりはなくても、日常的に言葉にしていることが、部下を追い詰めている場合もあります。

たとえば、ミスを起こしてしまった部下に対して、みんなの前で大声で怒鳴って怒ること。上司としてはほかの部下にしめしをつけるため、同じミスをしないようにするためとおもってやっているかもしれませんが、こういったことが続くと部下のとりようによっては部下はいじめられているという認識をするかもしれません。

また部下のミスにいらっとしてしまい、暴言を吐くこともいじめにつながる可能性があります。暴言をはくことが日常的になると、ちょっとしたことでも暴言を吐くようになってしまいます。それがエスカレートすることで、部下を無視したり、見下すしぐさをしてしまったりすることもあります。

こういったからいじめというわけではありません。いう相手との信頼関係によっても相手のとらえ方は変わってくるでしょう。

職場でのいじめ


職場でのいじめや、嫌がらせに関する相談は年々増えています。厚生労働省発表の資料によれば、民事上の個別労働紛争相談件数は平成14年度では10万件程度だったものが平成21年度では25万件近くにまで増えています。そのうちいじめや嫌がらせに関するものの割合も6%から12%程度に増えてきています。10万件の6%といえば6千件、25万件の12%ですと3万件と5倍です。

セクシャルハラスメントやパワーハラスメントという言葉が日常で使われるようになっても来ましたね。職場のいじめや嫌がらせは、人間関係を悪化させます。嫌がらせを受けている人はメンタルヘルスになる可能性もありますし、ひどい場合は自殺にまで追い込まれてしまいます。また、嫌がらせを受けている人はもちろん嫌がらせをしている人も、仕事に対する意欲が落ちることなどから生産性も低下してしまうでしょう。そういった職場にいるほかの人たちも決してそれをいい思いをしてみているわけではなく、いつ自分に火の粉が降りかかるかと気が気じゃないでしょう。そういった職場で働き続けることは良いことではありません。職場のいじめも原因を追究し、対策を講じることで防ぐ必要があります。

 

職場環境を改善するには


働く人がストレスをためないようにするためには職場環境の改善も必要です。職場環境を変えるためには、まず現状の職場がどうなのかということを客観的に見る必要があります。日常的に見ている経営者やマネージャー層のチェック能力の向上も必要ですが、時には産業医などの外部の目を入れることも必要です。労働者からのヒアリングも必要です。

現状把握が終われば、何が問題点かを洗い出し、職場全体でどのように変えていくのかを考えることが必要です。残業が多く、働く人が疲弊しているのであれば、残業の原因を追究することも必要です。人手が足らないようであれば増やすという判断も必要ですので、そういった判断のできる人事労務管理者も一緒に入って検討していく必要があるでしょう。

そして原因をもとに対策をつくったら、その対策を実施します。そしてその対策がどうだったのかを評価することが一番大切です。評価し、うまくいけばほかの部署でも取り入れればいいですし、問題点があればそこについての対策が必要です。一度対策をきめてしまったらおしまいというわけではありません。職場環境の改善には終わりはなく、常に働きやすい職場を目指して、対策を継続させていく必要があります。

 

仕事のストレス


ストレスにはいいストレスと悪いストレスがあります。やはり仕事をするうえでまったくストレスがないということはありえないでしょう。新しく何かに挑戦するときなどは少なからずともストレスはかかります。これはいいストレスと言えるでしょう。挑戦し、そのあとに何かを達成したりすることでそのストレスは達成感へと変わるからです。達成感がある仕事をしているとやりがいが生まれ、前向きな気持ちにもなります。

では、悪いストレスはどうでしょうか。自分ができる範囲以上の仕事を抱えたり、職場の人間関係がわるかったりするとそれはただでさえ疲れる仕事が余計に疲れてしまいますよね。仕事を抱えるのは自分のせいだと後ろ向きになってしまうこともあるでしょう。こういったストレスが続くと、メンタルヘルスになってしまわなくても、生産性がさがることがあります。悪いストレスを抱える人たちが多い職場では、メンタルヘルスで休職する人がでてしまい、その欠員の穴を埋めるべくまた別の人に過度の仕事が割り振られ、またその人に悪いストレスがたまっていく、そして生産性が落ちるという負のスパイラルに入ってしまいます。

やはり働く人が生き生きとやりがいをもって前向きに働いている職場は活気があり、業績も上がっていくでしょう。

メンタルヘルスを初期で発見するには


メンタルヘルスは初期の時点できちんと病院で治療を受けると比較的早く状態が回復します。初期で発見するためにはまわりの気づきが重要です。本人が気づくころにはかなり進行しているケースが多いです。どういったところに気を付ければよいのでしょうか。

たとえば職場の場合ですと、いつもと様子の違う部下や同僚がいないかどうかというのに気を配る必要があるでしょう。最近は不況の影響による人員カットなどでひとりひとりの仕事が忙しくほかの人の様子まで気を配る時間がなく、気が付くとメンタルヘルスになって休まれてしまうということもあります。たとえば今まで仕事を効率よくこなしていた人が突然仕事の効率が悪くなったり、思考力や判断力の低下がみられる場合や表情や動作の活気がないなど初期症状はそういったところから現れてきます。不自然な言動やミスや事故も徴候ですね。そしてだんだん遅刻や早退、欠勤をしだすようになったり、無断欠勤をしたりしてしまいます。できれば欠勤などになる前に気づいてあげて、部下や同僚の話をきいてあげたり、病院へ行くように勧めたりできるとよいですね。

少しの気遣いで、メンタルヘルスになる人を防ぐことができます。同じ職場で働く仲間同士、相手の状況をみつつ仕事ができる環境にしたいものですね。

労働者の自殺の増加


不景気による労働時間、労働負担増加や、職場でのパワーハラスメントの問題などが原因でメンタルヘルスによる労災認定件数が増えてきています。またその中の自殺者もふえており、平成9年には2件の労災認定、どちらも自殺されたものでした。それが平成20年には労災認定件数が269件、うち66人の自殺者となっています。

労災認定増加の背景には、以前は自殺までならないと労災申請自体されていなかったというケースも多かったというのもあると思われます。メンタルヘルスということが社会的にも認められるようになったことで、長時間労働などが原因とされるメンタルヘルスに関して労災申請がされるようになってきました。そのことによって明らかになってきたところと、長引く不況により、労働環境が悪化し増えている面もあると思われます。

自殺者総数は3万人を超えるといわれています。そのうち労働者の自殺者数も8千人から9千人前後といわれています。それからみると労災認定されている自殺が66件というのは少ない数値といえるでしょう。仕事が原因での自殺と証明できなかったり、申請をしてないということもあります。職場の環境を改善してメンタルヘルスを減らすことは自殺者数を減らすことにもつながります。企業も含めきちんと考える必要があるでしょう。

働くことによるストレス


近年、24時間街が動いていることが増えてきました。また派遣労働者などの増加により、低賃金で働き続け、働いても働いても今の生活から抜け出せないワーキングプアなども問題になっています。経済や産業構造が変化しているこの時代において、仕事や今後の将来に関して、強い不安や、悩み、ストレスを感じている人が多くなってきています。

厚生労働省がだしている「労働者健康状況調査」では職場での生活によってストレスを感じている労働者の割合は昭和57年に比べて平成19年では8%も増加しています。少子化に伴い人口は減少していることでしょうから、人数でいうと割合以上に大きく増えていることになります。

そんなストレスの原因のトップは、職場の人間関係の問題です。これは不景気に伴い、残業が増えたり、コミュニケーションをとる場がなくなることなどから、個人プレーになってしまったりや、パワーハラスメントと呼ばれる、上司からの嫌がらせなどの問題もあります。また仕事の質や量、適正に合わない仕事をしなくてはならない環境もストレスの原因になっていたり、不景気に伴い会社の将来性がないこと、昇進・昇給がないことへの不安などからストレスになる場合もあります。

職場でのメンタルヘルスをサポートするサービスも流行っているようです。東京や横浜を拠点に出張整体を行っている鍼信さん
鍼灸師や柔道整復師などの現代病やメンタルヘルスの専門家を企業へ派遣。会議室などの空いたスペースで手軽に治療が受けれるサービスのようです。

心の健康づくり計画


事業所においてメンタルヘルスケアを推進する場合には「心の健康づくり計画」を作成することを推奨されています。心の健康づくり計画を作成するときには、事業者だけが作るのではなく、労働者の意見もきちんと取り入れ、事業所の実情に合わせた取り組みを行うことが重要になっています。

心の健康づくり計画に盛り込む事項は「事業者がメンタルヘルスケアを積極的に推進する旨の表明に関すること」「事業場における心の健康づくりの体制の整備にかんすること」「事業場における問題点の把握およびメンタルヘルスケアの実施に関すること」「メンタルヘルスケアを行うために必要な人材の確保及び事業場外資源の活用に関すること」「労働者の健康情報の保護に関すること」「心の健康づくり計画の実施状況の評価及び計画の見直しに関すること」「その他労働者の心の健康づくりに必要な措置に関すること」があげられています。

この計画では心の健康づくりの方針、組織作りと中長期目標の設定を行鵜ことが必要です。そして作った後は実施するだけで終わるのではなく、きちんと評価を行い、その評価に対してしっかりと見直しを行うことで、より良い計画づくり、組織作りをしていくことが重要です。

労働者の心の健康の保持増進のための指針


厚生労働省は「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を定めています。これは職場におけるメンタルヘルス対策を増進するためのもので、事業者が務めるべき措置など原則的な実施方法について定めています。事業者がメンタルヘルスケアを積極的に推進することを表明して、「心の健康づくり計画」を策定します。またその実施に当たっては「4つのケア」というものが重要になります。「4つのケア」が継続的に、そして計画的に行われるような教育研修や情報提供を行って職場環境の改善やメンタルヘルスへの対応、そして休職者が円滑に職場復帰できるような支援を行えるような環境作りをする必要があります。

またメンタルヘルスケアを推進する際には、心の健康問題の特性、労働者の個人情報保護への配慮、人事労務管理との関係、家庭・個人生活などの職場以外の問題などに留意する必要があります。具体的には心の健康問題は発生過程は個人差が多いことや、健康情報を含む労働者の個人情報の保護、労働者の意志の尊重、職場の配置変更、人事異動を含めて人事労務管理にもかんけいすること、職場以外のストレス要因にも留意することながあります。こういったことを留意して、各事業所は推進していくことを求められています。

 

自律神経の鍛え方


自律神経も強くすることができます。日頃の行動を少し変えるだけで始められることもあります。まずは大切なのは、同じ時間に起きて同じ時間に寝るという規則正しい生活をすることです。起きたらすぐ太陽をの光をしっかり浴びましょう。散歩をするのもよいですので、朝少し早く起きて近所を散歩してみるのもいいかもしれません。

そして日頃からきちんと体を動かす癖をつけましょう。通勤時はエレベーターやエスカレータを使うのではなく、できる限り階段を利用しましょう。そして食事をするときによく噛むことで栄養を効果的に摂取することができたり、消火もよくなります。その上自律神経をととのえることにつながります。たんぱく質をしっかり摂取することも必要となります。ご飯は食べてすぐ寝ると銀杏の動きが活発になることで、きちんと睡眠がとれなくなるので寝る3時間前までに食べるほうがよいでしょう。

寝る前には体を温めることも必要です。少しぬるめのお湯に30分程度つかって体をあたためます。テレビやパソコンなどは少し早めに終わらせて、間接照明など絵寝る準備をしましょう。そして布団に入ったら腹式呼吸をしてリラックスしましょう。

また精神的ストレスをためないためにも日頃から笑うことも重要です。笑ってストレスを吹き飛ばしましょう。

心も体も健康であるために


人生を楽しく生きるためには、やはり心身が健康であることが一番です。そして体だけをただ鍛えていても心身の健康というものは得ることができません。心が健康でなければ体にも不調をきたすことが多いからです。

心が健康であるためには、規則正しい生活が必要です。現代では便利になってしまったことで体に負担をかけていることがたくさんあります。いつでもコミュニケーションが取れるため、遅くまでメールやパソコンでインターネットをしてしまったり、遅くまでお店があいているからついつい夜遅くにいろんなものを食べてしまったりしてしまいます。

一番いい生活の仕方は体が欲する時間に食べたり寝たりすることですが、なかなかそうはうまくいきません。まずは朝起きる時間を余裕をもって設定し、朝起きた後に太陽の光を浴びて体を目覚めさせること、余裕をもって仕事に臨むことでスケジュールに追われるストレスなどは軽減できますし、午前中の効率もとてもよくなります。効率が良くなれば、早く帰ることができるようになります。早く帰って自分の時間をもつことでストレスを感じた場合も発散でき、次の日にはまた元気に仕事に行くことができます。

心が元気でいると体も元気でいることにつながります。日頃の生活習慣を見直すことで心のバランスも保てることができます。