リタリンとベタナミンの服用所感

リタリンというお薬は、うつ患者のあいだではそれなりに有名な薬である。合法覚醒剤などと物騒な呼び名で呼ばれる事も多いが、かつてはどうしても底上げの出来ない、どん詰まりのうつに処方されていた薬である。精神賦活剤という、れっきとしたお薬なのであるが、これが効果がほんとうに覚醒剤のようであり、依存性があり、常習性もでてきた。リタリンを安易に、必要の無い患者に処方し金儲けをたくらんだとある医者等の事件があり、リタリンはうつの適応から外れた。

かつてわたしはリタリンを一日6つ飲んで居て、それでやっと動ける程度にはひどかったし、当時の薬の飲み合わせもあったのか、とにかく眠くて何も出来ない、自己嫌悪な日々が続いた。リタリンを飲むとどうなるのかというと、まずやる気が出る。うつが人工的に躁状態になるような、興奮してやる気が出る。あんなにどうやってもでなかった力が出て動ける様になる。

ただし、口が渇く。あと、舌が勝手に動く。朝起きられない。飲んで居ないと眠くて耐えられない。それに、水分を多量に摂取していたし、肌はものすごく荒れた。ブツブツができたし、たくさんのんでいたころは食欲もなかった(というより、食べ物に対する欲がなく、他のことをどんどんやりたい、という感じ)なので、この薬無しで起きられなくなるまで、目的と手段が逆転した様になるまで、そう時間はかからなかったのである。一日6つは、たしかに処方しすぎだ。でも元気ではあったけれど、どんどん痩せた覚えがある。

ちょうどそんなときに、リタリンが例の件でうつから適応外になるので、ベタナミンに変えよう、という主治医からの提案。お先真っ暗、という気分になった。なにしろベタナミンは効果がマイルドで、ちっともあの賦活剤、というような感じがしなかった。20ミリ玉をのんでいたのにもかかわらず。しだいに効かないように思う様になり、ベタナミンからも離れて数年経った。

わたしは相変わらず鬱で、しかしながらお金がなかったので外にハタラキにでることになった。そこで、やはり問題なのが眠気だった。デスクワークに眠気など、首になってしまう。

仕事始めのなじめなさからくるうつで落ち込み、それも合わせてなんとかしてくれと主治医に訴えたところ、先日数年ぶりにベタナミンが出た。一日10ミリを3つ。

ベタナミンについては、血中半減期がリタリンよりずっと長い。そして、反動の睡魔がくる(服用後10~30分後くらい)。これを抜ければ、興奮とまでは行かないがマイルドにうつをとることができる。

しかしながらベタナミンにおいてもやはり依存はあるし、口の渇きも若干はある。食欲は少しだけ減る。顔は荒れない。劇的に目の前が変わるリタリンとはちがうけれど、やはりタイミングで医者にかかれず、在庫がないときなどは、起きにくかったり、少し不安をおぼえたりする。

精神賦活剤は、けっして善の薬ではないとは思うけど、必要な人はいる。現にわたしはこれらの薬なしでは、いままでやってこれなかった、人生に大切な局面が、たくさんあった。

ショック療法というのもあるし、動かしてみて初めて動くこともある。どうしても辛くて、1週間も2週間も待てない、死にそう。そんなとき。ここぞにちょっと、魔法を使う――それくらいの立ち位置でなければならないのではないだろうか。

 

子供がメンタルヘルスになったら。


子供の年齢にもよるとは思いますが、子供がメンタルヘルスになった時にはやはり、一番そばにいて社会復帰の手助けをしてあげれるのは親です。逆に親の対応によってはますます子供のメンタルヘルスが悪化する場合もあるので注意が必要です。眠れない日が続いているなどメンタルヘルスではないかと感じたらまずは病院に連れて行くこと、そして病院でアドバイスを聴くのが一番いいですね。

はっきりとわからない場合でも、子供から発信される小さなSOSを見逃さないで下さい。子供がおなかが痛いや胃が痛いなどといって、病院にいっても異常がないとわかった時は一度、心療内科などを受診することをおすすめします。その時に絶対に言ってはいけない一言は「仮病じゃないか」ということです。口に出さなくても態度にだすだけでもいけません。異常がない場合でもメンタルヘルスの症状などで、本当に痛くなることはあります。痛みのつよさは人それぞれですが、人によっては、本当に動けないくらいにおなかがいたいのです。そしておなかなどの病気ではないため、気が付くと簡単に治まったりするのです。まずはその症状を理解してあげて、それを少しでも良くするために違う病院に行こうかといってあげられるのが一番ですね。

リフレックス服用感想

私は躁鬱Ⅱ型だが、季節型の鬱傾向もある。そういうわけで、ここ最近冷え込んできてからは、眠れない……というより、寝たくない日々。何かやれることがあるんではないのか?何か1秒でも無駄にしてはいないか?などと、ビタミン剤なんかを薬局で買ってきて飲んだりもしている。あとでがっくりくるわ、人の多いところで異常な眠気を感じ、会社に出勤退勤中は眠くて眠くてしょうがない。帰ったら一刻も早く薬をのんで寝たい。

……と思っているのに、夜は中々眠る気になれず、朝は寒さで気持ちまで固くなり……という悪循環。

そんなわけで総合的に見てうつがひどくなったからなのか、単純に眠気が強く出るタイプの薬だからなのか、眠剤といっしょにこれが出された。「リフレックス(レメロン)」。

なんでも一日一回、それも寝る前におすすめだそうな。

わたしは今いろいろ心に案件がたまっっていて、それが引っかかってなかなか「寝る」という行動に移れない。

しかし、これと眠剤を放り込んで、フトンの中でまるまってしまえば、一瞬で朝がきて、朝のうつがないように感じる――抗鬱剤なんだからそうなってもらわないと困るのだけれど、1日1回でいいうえに寝てる間に何とかなるなんて便利だな、と小学生並みの感想しか出てこないけれど、やっぱりそこは抗鬱剤、飲み続けないと意味がないという。というわけで今日はなかなか寝れないけれど、リフレックスだけのんでみた。

……眠い様な、眠くない様な。まだ決定打に欠ける。でもきつい副作用は今の所ないので(本当に眠気くらい)いまのところ私のマストはサインバルタとこれだ。苦くもないし。

 

ちなみに剤形の話をすこしするなら、わたしはリフレックスはそこそこ好きだ。

楕円というのが新しい(?)気がしないでもない、と思う。

寛解という言葉を使うわけ


メンタルヘルスにかかって、病院に通うことになった場合、治療が進んでいき、薬が効いてきて、薬もいらない状態になってくると、寛解という言葉を使われる先生も多いと思います。何故完治ではなく完快というのでしょうか。普通に風邪を引いた場合などは風邪の菌がいなくなり完治といわれますが、メンタルヘルスの場合は、日常生活ができるくらいには回復したということだからです。

寛解という言葉は病気による症状が好転したり、ほぼ消失し、コントロールされた状態ということになります。ですので薬を飲まなくてよくなったからと言ってすぐに前と同じような生活をしていたり、同じストレスにさらされれば、症状がまた出てくる可能性が大きいです。この後に仕事に復帰する場合などは、徐々に慣らし運転をし、初めは職場に出勤することから始め、短時間勤務をしてから復帰するのがいいとされています。また新しい業務などは負担になるため、本人が長年やってきた業務であれば、変えずにそのまま行うことがよいとされています。ただ職場の人間関係などが原因の場合はそのまま前の部署に戻すと悪化する可能性もあるので注意が必要です。このように、寛解という言葉をつかわれるということは、治っているわけではないと周りも本人も自覚して、日常生活を少しずつ取り戻すことが大切です。

壁にぶつかって進めなくなったら


日常の中で、壁にぶつかって前に進めなくなることがあります。どうあがいても、目の前の環境はそう簡単には変わらないですし、どうしようと悩むことがあります。それをやることを止めようか、諦めようか、中断しようかと考えます。ですがそんな中でも、私は努力してきたのに途中で終わるなんて嫌だという気持ちもありました。

進むにはどうしたら良いでしょうか。一つは「方法を変える」ことです。方法を変えれば進めるかもしれません。ということは、最初にやった方法がただ間違っていたということだけで、絶対的に前に進めないということは無いということです。目的が明確ならば、方法を変えて行ってみようと考えました。例えて言うならば、車で行くべき道を自転車で行ったならば、時間内にたどりつけませんよね。途中で山も谷もあるかもしれません。ですから車という方法で行ってみようということです。

もう一つは「目的を再び考える、変える」ということです。目的が本当にそれで正しいのか再確認し、間違っていたならば、新しい目的をつくることです。これも例えて言うならば、Aという目的地が正しいのに、Bという目的地に向かって進みます。そうなると、せっかく自転車から車で行くという方法に変えたのに、Bという目的地に行くわけですからAにたどり着くことができません。

ぶつかったら他の方法でやる、ぶつかったら目的を再確認する、そのように新たに道を探してみましょう。思ってもみなかったことがみつかるかもしれません。

何をやってもうまくいかない


仕事やプライベート、人間関係、家庭環境など、私が困難な状況に置かれたときに、何をやってもうまくいかないと落胆していたことがありました。さらに周りと比べてしまうから、周りの人はうまくいっているようなのに、どうして私ばかりがこうなんだろうと考えているうちに、精神的にも肉体的にも調子を崩すことがありました。

ですが、よくよく考えてみると、うまくいっている人もそうでない人も、誰にでも必ず困難はあるし、苦しい状況に置かれることがあると思いました。それらをどう乗り越えて行くかは、それぞれ精神力や考え方によって行いが異なります。私はとても悲観的でしたので、考え方を変えてみようと思いました。

「いつでも私は有利な状況にある」と認識しようと心がけました。困難があれば、それに付随して成長できるでしょうし、メンタルも強くなるでしょうし、くよくよ考えていたことが後の人生に大きな結果をもたらすこともあると思ったのです。困難な状況に陥った時ほど、学ぶことが多いのです。ピンチはチャンスと言いますが、まさにその通りで、困難なことは有利なことなのです。そう認識するよう心がけていれば、心の器が広くなり、乗り越えることのできる精神力がつきますし、ほんのちょっとのことでは揺らがなくなり、自信がわいてきます。

自分はいつも有利だ!と思って乗り越えましょうね。

人に壁をつくってしまう


人の目を気にして生きていると、とても気疲れします。私は、人がどのように思っているのか気になったり、気にしていないと思っていても、潜在的にそう感じている部分があります。
相手に話すことが怖かったり、少し距離をおいたり、心を開いて話すことができなかったりします。何かしらの壁があって、話す相手はごく普通の人なのに、話していても心の扉を締め切ったまま、素の自分を出すことができないでいるのですが、何が引っかかっているのかがわかりませんでした。また、少なからず相手は自分のことをマイナスイメージとして受け取っていると認識していることもあります。

知人に相談してみたところ、「人が自分を悲しく思っているだろうとか、マイナスイメージに思っているだろうという認識は、自分自身が自分をそのように見ているからだ」という答えが返ってきました。この答えは私にぴったりでした。そうなのです。いつも私は自分のことを悲観的に考え、悪い方へ考え、自分に自信がなく、精神力もなく生きていました。ですから、相手も「○○と思っているだろう」と勝手に誤解して考え、相手に心を開けなくなっていたのでした。

つまり、自分のことをどう認識するかで、周りが自分のことをどう感じているのかを見る目が変わってくるということです。
まずは、自分に自信をもつことが大切です。「自分はこうだから。。。」などと悲観的に考えることによって、周りからそのように思われているだろうと勝手に解釈してしまうのです。

相手を見る前に、自分自身をどう見ているのかがキーになってきます。自分を褒めてあげて自信をもちましょうね。

不安を取りのぞく方法


メンタルヘルスの背景には過度の不安がある場合があります。不安というものは一つ思い当たることがあると不安がまた不安を読んでしまうことが多々あります。朝、家の鍵をきちんと閉めただろうかと不安になれば、ガスの元栓もそういえば確認していないなど不安になることがありますよね。それと似たようなことが、仕事や学校生活においても起こる場合があるのです。たとえば、仕事でお客さんの反応がいまいちだっとき、これでもし契約がなくなってしまったらどうしようという不安から、契約がなくなって、自分が起こられている姿や同僚から憐みの目で見られる姿などを想像してしまいますます不安になってしまうようなこともあります。学校生活でも、少し自分がみんなと違ったことをしてしまったりするということだけでも、もしかしたら原因でいじめられるかもなどという不安があります。

そういった場合の対処法としては、まずは大丈夫な法則を自分の中で作り上げることです。家の鍵などは、家を出る前にチェックする習慣をつけたり、家を出るときには必ず鞄から鍵を出した状態で外に出て、締めたら鞄にしまうということを意識的にしまう。それと同じで、不安になったらどうすれば不安になっている最悪の状態を回避できるかを考え、自分を安心させる癖をつけましょう。

 

他人を羨ましく思ってしまう


隣の芝生は青く見えると言いますが、人の幸せを見ると、羨ましく思ってしまうことがあります。それが時には嫉妬や妬みにもなることがあります。私は嫉妬をしたり、妬んでしまうことがありました。私は苦しい思いをしているのに、あの人はなぜあんなにも幸せな思いをしているのだろうと悔しくなりました。そう考えてしまうのは、実際にそのような状況下にあるからだとも言えますが、その瞬間しか見えていないからです。そのことだけで頭がいっぱいになって不安がったり憤慨したりするのです。

確かに、その一部分だけを切り取って見たら、相手は幸せで、自分は不幸だと言えるでしょう。しかし、長い人生を見たときに、その先どうなるのかは誰にもわからないし、人や環境がどのように変わっていくのかもわかりません。その時見ている一部分がまるで人生の大部分であるかのように感じ、希望や絶望になるのです。

ですから、その場は人生のほんの一瞬の出来事であり、自分にも幸せなことは必ずくると信じることで、苦痛も和らぐと思います。ある人が私にこう言いました。「誕生日を祝ってもらっている人を羨ましく思うのか?でも自分が祝ってもらえる時が必ず来る」と。そのように、祝ってもらっている人のことだけを考えると羨ましく思いますが、1年の中で祝ってもらえる時が必ずくることがわかっているならば、羨ましく思うどころか、祝福したいと思いますよね。

自分にも幸せと感じられるときは必ず来ます。そんな時に、相手は苦痛の中にいるかもしれないし、どうなっているかはわかりませんよね。長い目で見ることが大切です。

メンタルヘルスになりやすい人


あくまでも一般的なお話ですが、メンタルヘルスになりやすいタイプや性格の人がいます。すべての人がメンタルヘルスになるわけではないですが、精神的負荷がかかった時に発散できずに、メンタルヘルスになってしまうことが多い人をご紹介しましょう。

家族で何か問題を抱えている場合は、家庭における精神的ストレスがかかってしまいます。その上にたとえば仕事で少し精神的に負荷がかかった時にメンタルヘルスになってしまう場合があります。家に帰っても家族と会話することがなかったり、家族間の問題を解決する必要があったりすると精神的疲労がたまりやすくなるからです。

まじめすぎるひともメンタルヘルスになりやすく、また悪化させやすい人ともいえます。まじめな人は、ミスをしたときなどに自分の責任を重く感じてしまいやすいからです。また仕事に没頭しやすく長時間労働になってしまったりもします。また長時間労働も自分の力不足だと考えやすく、周りに相談することもなく、その状態で体力的な疲労があるときに、ミスなどで精神的に負荷がかかるとメンタルヘルスになる可能性があります。また真面目なため、少し体に異変を感じても働き続けたり、これくらいで休むようではいけない!と自分で追い詰めてしまう場合もあります。

感情がころころ変わってしまう


私は新しいものが大好きです。新しい出会い、新しい物、新しいチャレンジ。それらにたくさん挑戦したいと思ってあれこれとやりましたが、やりたいと思うほど努力もできなくて、結局得るものがなかったと思うことがありました。やりたいと思うわりには、そこまで執着もしていないし、行動に至るまでの熱い心もありませんでした。心があれこれと変わって、ただの好奇心のかたまりだったように感じています。そして疲れてしまうのです。

私が出した一つの答えは「単純」だからです。人の心、感情というのは、一日に何回も変わります。その場の状況に応じて、「見るもの」「聞くもの」など、五感で感じた情報に対して様々に反応します。見るもの聞くものに単純に反応し、それに向かって何も考えずに取り掛かるから、長く続かない自分に気が付きました。

もっと真剣に考え、何をやりたいのか、どうしてそれをやりたいのか、それをやるに当たってなぜそれを行うことを選んだのか、動機と目的を考えました。整理できてきた時に気が付いたことは「意志」が大切だということです。「感情・思い・心」と「意志」とは、似ていますが、異なる次元にあると私は思っています。感情は単純なのであれこれと状況によってかわります。しかし、意志とは、環境や状況によって単純に変わることは少ないです。

瞬間の感情だけで動きだすのではなく、それが自分の意志、核心となるならば、長く続けるきっかけになると思います。自分を見つめなおす時間は本当に大切ですね。

すぐ感情が表に出てしまう


自分が堪えることができない状況になったときに、感情がわき上がってきて、人や物にぶつけることがありました。でも後で自分を客観視してみると、自分がいけなかったことであったり、自分の勝手な思いこみによる誤解であることもあります。そのようなことが度々あったので、どうにかしてすぐ感情を出してしまう性格を変えたいと思うようになりました。

何がいけなかったのだろうと考えると、何か事が起こった際に、自分のことしか考えられなくなったことが一つの原因でした。物事の真実を知らず、相手の気持ちを考えず、空気も読まずに、勝手に自分が誤解して判断を下してしまうのです。それによって誤解が土台となってその上に悪い感情がわき上がってきます。感情がわき上がると、そのことだけしか考えることができなくなります。

それを防ぐためにはどうしたら良いのでしょうか。
自分なりに出した答えは「判断するな」です。結局、真実が何なのかわかりもしないうちに、氷山の一角のような表面だけを見て判断し、誤解していたのでした。場を理解して冷静でいるのが難しければ、その場で判断を下すことをやめることで、悪い感情がわき上がるのを少しでも防ぐことができると思います。
勝ってな判断は、誤解をまねくのでとても注意が必要です。ストレスをためないためにも、感情をうまくコントロールしていきましょう。

家族がメンタルヘルスになったら


家族がメンタルヘルスかもとおもった場合は、まず病院の受診をおすすめします。ここで本人もなんとなく自分の体調がよくないことに気が付いている場合はいいですが、そうではない場合は、たぶん精神科や心療内科の受診を勧めると不信感を与えてしまったりしてうまくいかない場合がありますので、事前に内科と心療内科が併設されているような病院で事前に相談をして、風邪などを理由に受診することをおすすめします。

また、本人が仕事や学校に行きたくないといった場合は、体調が悪そうでなくても、ゆっくり家で休ませてあげて下さい。メンタルヘルスになっている場合は人の感情に過度に敏感になっている場合もあります。しんどそうだね、ゆっくり休んでいいよと声をかけてあげるだけでも、本人はほっとすることでしょう。うつ病の可能性もありますので、頑張れなどは禁句です。

そして病院に行く際はぜひ家族も付き添い、先生から症状や今後日常生活において注意すべきことを確認しましょう。メンタルヘルスといっても本当に多種多様な症状があります。症状によってはいいことも、別の症状にっとっては悪いことということもあります。どのように接するのがいいのか、仕事や学校はどうすればよいかなど、気になることは先生に相談してみましょう。

全てのことにつまらないと感じてしまう


資格の勉強をしていましたが、とてもつまらないと思いながら勉強していました。楽しいことだけをやりたいけれど、実際はそればかりでは生きていけないことがたくさんあります。そのような時、私はお世話になった先輩の言葉を思い出します。私があることに誘われて参加しようか迷っているときに「それは楽しいのですか」と尋ねたことに対して「楽しいか、ではなくて楽しむんだよ」と教えてもらいました。

楽しいことをやることと、楽しんでやることは異なります。やるべきことに対して、幼子のように楽しむのです。楽しいとは思えないけれど、楽しいと考えるようにするだけで、自然と楽しくなってきます。そうしているうちにそれができたことへの喜びがあったり、集中力が増したり、気持ちが進まないことに対して乗り越える精神力もつきます。

その時の気持ちと、考え方との関わりは非常に密接な関係にあると思います。心持ちが良くない時であっても考え方次第でその先が変わるということです。負の考え方をしていれば、心が落ちていきますし、病んでしまったり、諦めたり、持続力がなくなったりします。すっきりしないですし、達成感もありません。だけれど、プラスの考え方は、気持も変える力をもっていますし、その結果を大きく変える力も持っています。ですから、自ら楽しいと思って行うことはとても大きなことなのです。

パチンコ依存症


私は今までパチンコをすることは無かったのですが、ふと思いたって一度一円パチンコに行きました。すると見事勝てたのです。と言っても、一円パチンコなので勝金額は知れていますが…。

それでも嬉しくて、いつの間にか毎日のように行きのめりこんでいきました。そして気付けば口座はマイナスマイナス。

ある時パチンコ店のトイレに貼ってある張り紙を見かけました。「あなたはパチンコ依存症になっていませんか?」と書かれてあり、その下に項目がありました。

パチンコをする為に嘘をついたことがある。お金を借りてまでパチンコをしたことがある。パチンコをして強い自責の念にかられたことがある。出ない台だと思っていてもやめられない。など。

実は一つでも当てはまれば、パチンコ依存症なのです。私も当てはまるものが少なからずありました。しかも自覚が無かったのです。

私は、財布にカードも通帳も入れずに、お札もある程度のラインしか入れないという方法を試しました。それでも、不安になったり、行きたくなってうずうずしたりもしました。でもそれを続けたおかげで、するとしても千円以内で、ほとんど行くことも無くなりました。

こうやって書くと簡単にやめられそうに思えますが、私はまだ軽い依存で済んでいたのかもしれません。

色々な方法を試しても、不安が強くなる、おかしくなるほどパチンコできるお金を探してしまう方は、やはり治療が必要だと思われます。

依存症は、薬よりも、カウンセリングが効果的です。なぜしてしまうのか、そこまで執着するのはなぜか、そういった原因を探っていくことが大切です。

もし当てはまる方がいらっしゃったら、治療をお勧めします。

パチンコも依存しすぎずに楽しめるなら、良い趣味、娯楽といえるでしょうね。

メンタルヘルスになる場合とならない場合。


働きすぎるとメンタルヘルスになりやすいといわれ、家庭と仕事を両立するというワークライフバランスという言葉も最近ではよく聞かれるようになりました。たとえば仕事で毎日夜遅くまで残業し、次の日は朝早くから仕事、ひどい時は泊まり込みで帰ることができないなんて人もいますが、そういう人がみんなメンタルヘルスになっているというわけではありません。

一番大きなところは自分の意志でその仕事をやっているか、やらなければならないと追われているかの差があります。自分の意志でやりたいことをやっている場合、長時間労働ても、サービス残業でも、たぶん本人はそれが楽しかったり、やりがいを感じていたりするわけです。ただこの場合に気をつけないといけないことは、たとえば何かプロジェクトに打ち込んでいてそういう状態になっていた場合プロジェクトが終わってしまうと燃え尽き症候群になってしまう場合もあります。

そして仕事に追われている場合は、どこかにその仕事から逃げ出したいという気持ちがあり、そこから逃げられないストレスがたまってきます。そしてそのストレスを吐き出す場所がないままでいると、メンタルヘルスになってしまう場合が多いようです。

季節の変わり目


季節の変わり目は風邪をひきやすい時期ですが、メンタルヘルスになりやすかったり、すでにメンタルヘルスになっている人は悪化しやすい時期でもあります。それはメンタルヘルスは自律神経が影響しているところがあり、急な温度変化によって自律神経のバランスを崩してしまうからです。メンタルヘルスになっていないひとでも、自律神経のバランスを崩しやすい人は、季節の変わり目になると急にいらいらしたり、食欲がなかったりという症状がでるひともいます。

そんな時は、頑張らないとと無理をするのではなく、仕事の合間に少しゆったりとした時間をとりましょう。そして温かい飲み物などをのんで、すこしでもほっとする時間をとることが必要です。

また、睡眠も重要となってきます。ゆっくり眠れるように少し早めにお風呂にはいり、テレビや携帯などの電源は切って、間接照明の中で音楽をきいたり本を読んだりしましょう。そうすればゆっくり眠れるはずです。そして朝は目覚めたらカーテンを開けて朝の光を浴びるようにしましょう。そうすれば自然と自律神経のバランスも整ってきます。自律神経のバランスさえ戻ればまた、通常の生活にもどれるでしょう。季節の変わり目だからしかたないと割り切ってつきあうことで過度に不安にならないようにしたいですね。

辛いことがある時ほど感謝しましょう


人は、喜ばしいことがあったときによく「ありがとう」「感謝します」といいます。しかし、辛いことがあった時には愚痴や悪口、諦める言葉、悲しい言葉などの不平不満を発します。私も今までそのようでした。でも、そのような言葉を発するほど、イライラやストレスがたまったり、後になって後悔したり疲れたりします。

私は最近、辛いことがありました。心が苦しく、その感情を抑えようにも収まらなくて、愚痴をこぼしたりしました。でも、考えれば考えるほど、苦しくて辛くなるだけでした。自分が悪いこともわかっていますし、相手にも過ちがあったこともわかっています。ですが、自分の現状をみたときに苦しさでいっぱいになっていたのでした。それでも、これからはそのようにするのはやめようと決心しました。

どう考えたらこの苦しさがなくなるだろうと考えました。そのようなとき、辛いことはいったん自分の隣に置くようなイメージを浮かべて、自分の心を空っぽにするのです。そして、「感謝」するのです。何に感謝するでしょうか。「今の自分があること」に感謝するのです。辛いことになってしまったけれども、今の自分がこのように生かされていることに感謝するのです。最初は苦しくて涙が出てきましたが、口に出して感謝を続けました。辛いことがあったことで、次につなげられること、新しい自分に生まれ変われること、苦しさをバネにして自分が成長できることに感謝し続けました。すると、漸進的にではありますが、心に平安がおとずれたのを感じました。悪口を言ってすっきりしていたのとは、感覚が全く違うのです。

そうしているうちに、日々の生活に感謝するようになりました。食べること、着ること、今の自分が生かされていること、小さなことから大きなことまで感謝するようになりました。今までは不平を漏らしていたことにも、認識を変えて感謝するようになりました。すっきりするどころか、自らエネルギーを発することが出来るのを感じました。

いつも感謝するならば、辛いと思っても、毎日が良い日になると信じています。

謝ったのに許してもらえなくて傷ついたとき


何かを失敗して、もしくは自分のせいではないけれど、謝らなければならない時があります。相手は怒って文句までつけて許してはくれません。それで心が傷ついたり、落胆して、自分は情けないですとか、自分のことを卑下してしまうことはありませんか。私は自分に自信がなく、自分のことを悲しい目で見ることしかできなかった人間なので、いつも落胆して悲しみにくれていました。

でも、私は考えました。たとえ許してくれたとしても、それで良いというのではないと思います。大切なのは、自分が「真実な心」で謝ることではないかと思います。真実な心で謝ったのならば、相手が納得してくれなかったとしても、それで良いと思います。真実な心というのは、表現することが難しいですし、伝わるかどうかはわかりませんが、心から謝ればそれで良いのです。

もし真実な心で謝っても文句を言ってきたりしたら、それは相手の人格の問題ではないでしょうか。そう思います。私も、謝ってもらう立場に立った時がありました。なかなか怒りがおさまらず、あれこれと言ってしまったことがあります。しかし後々に後悔しました。相手があんなに真実な心で申し訳ないと謝ってくれたのに、自分の性格やその場の感情で相手を傷つけてしまったことを後悔したのです。

ですから、大切なのは「真実な心」で謝ったならば、後に過ちを繰り返さないように努力するすれば良いのです。決して自分のことを卑下する必要はないと思います。真心は大事ですね。ぜひ参考にしてみて下さいね。

職場でのハラスメントからくるメンタルヘルス


職場でのいじめや嫌がらせなどのパワーハラスメントにより、メンタルヘルスになることも最近は多く発生しています。上司としては指導のつもりが、時代の変化により、強く叱責したことがハラスメントであると受け取る側に認識されるケースも多く発生しています。また、ミスと関係ないことをつい口にしてしまったりするのもよくありません。また、長時間労働などが原因ですでに部下においてメンタルヘルスが発生しているばあいなどは、病気などの関係で実際にはいじめや嫌がらせがないにもかかわらず、いじめ、いやがらせを受けていると感じる場合もあります。

このようなことが起こる原因には、時代の変化で、今の若者たちが育ってきた環境が、上司世代とはかけ離れていることもあります。そして大きな原因のひとつとしては、不況により忙しくなったり、給料が減ったりという影響で以前に比べて職場のコミュニケーション不足が多くあります。コミュニケーションがとれていれば、多少強く叱責してもフォローができますし、受け取る側も、きちんと叱責された理由を理解することができます。いじめ、いやがらせを受けていると錯覚するのはコミュニケーションが希薄になっていることも原因のひとつです。

今メンタルヘルスが増えている原因のひとつには職場のコミュニケーション不足もあるのではないでしょうか。

具体的に職場のいじめとは?


子供のいじめと同じで、職場のいじめも些細なことから始まります。特に職場のいじめにおいては上司が部下に対して行うものが多く、パワーハラスメントとも呼ばれています。上司としての力を示したかったり、上司自身に過度のストレスがかかっていて、それを発散するためだったり、理由は様々です。また、本人はいじめているつもりはなくても、日常的に言葉にしていることが、部下を追い詰めている場合もあります。

たとえば、ミスを起こしてしまった部下に対して、みんなの前で大声で怒鳴って怒ること。上司としてはほかの部下にしめしをつけるため、同じミスをしないようにするためとおもってやっているかもしれませんが、こういったことが続くと部下のとりようによっては部下はいじめられているという認識をするかもしれません。

また部下のミスにいらっとしてしまい、暴言を吐くこともいじめにつながる可能性があります。暴言をはくことが日常的になると、ちょっとしたことでも暴言を吐くようになってしまいます。それがエスカレートすることで、部下を無視したり、見下すしぐさをしてしまったりすることもあります。

こういったからいじめというわけではありません。いう相手との信頼関係によっても相手のとらえ方は変わってくるでしょう。

職場でのいじめ


職場でのいじめや、嫌がらせに関する相談は年々増えています。厚生労働省発表の資料によれば、民事上の個別労働紛争相談件数は平成14年度では10万件程度だったものが平成21年度では25万件近くにまで増えています。そのうちいじめや嫌がらせに関するものの割合も6%から12%程度に増えてきています。10万件の6%といえば6千件、25万件の12%ですと3万件と5倍です。

セクシャルハラスメントやパワーハラスメントという言葉が日常で使われるようになっても来ましたね。職場のいじめや嫌がらせは、人間関係を悪化させます。嫌がらせを受けている人はメンタルヘルスになる可能性もありますし、ひどい場合は自殺にまで追い込まれてしまいます。また、嫌がらせを受けている人はもちろん嫌がらせをしている人も、仕事に対する意欲が落ちることなどから生産性も低下してしまうでしょう。そういった職場にいるほかの人たちも決してそれをいい思いをしてみているわけではなく、いつ自分に火の粉が降りかかるかと気が気じゃないでしょう。そういった職場で働き続けることは良いことではありません。職場のいじめも原因を追究し、対策を講じることで防ぐ必要があります。

 

運動をして疲れをとりましょう


仕事で、精神的に疲れてへとへとになって帰るときがありました。疲れたときには、甘いデザートを食べたり、お風呂にゆっくりつかったり、マッサージに出かけたりしました。体を癒すことを目的に行っていたのですが、心がすっきりせず、体が固まって慢性的な疲れがとれなくなったときがありました。

ある日もとても体が疲れていましたが、所属していた運動サークルに行って思いきり体を動かしたところ、体がほぐれて精神的にもすっきりして、ベットに入ると深い眠りにつくことができました。次の日は若干の筋肉痛もありましたが、慢性的な疲れがとれたようでした。

ある人は「疲れたら走る」そうです。私は考えもしなかったことでしたが、確かに、疲れた体を動かすことで肉体も精神もリフレッシュすることができたのを感じました。肉体が疲れていると、精神的にも疲れます。精神的に疲れていると、肉体も疲れます。精神と肉体はつながっているのです。ですから、心のケアと肉体のケアは、授受作用があるということです。

もし、精神的にすっきりしないと感じた時には、運動をしてみても良いでしょう。体がだるいからと体を固まったままにさせてしまうと余計に疲れがたまったりします。運動で精神も肉体もリズムをつくることもとても大切なことですね。

職場環境を改善するには


働く人がストレスをためないようにするためには職場環境の改善も必要です。職場環境を変えるためには、まず現状の職場がどうなのかということを客観的に見る必要があります。日常的に見ている経営者やマネージャー層のチェック能力の向上も必要ですが、時には産業医などの外部の目を入れることも必要です。労働者からのヒアリングも必要です。

現状把握が終われば、何が問題点かを洗い出し、職場全体でどのように変えていくのかを考えることが必要です。残業が多く、働く人が疲弊しているのであれば、残業の原因を追究することも必要です。人手が足らないようであれば増やすという判断も必要ですので、そういった判断のできる人事労務管理者も一緒に入って検討していく必要があるでしょう。

そして原因をもとに対策をつくったら、その対策を実施します。そしてその対策がどうだったのかを評価することが一番大切です。評価し、うまくいけばほかの部署でも取り入れればいいですし、問題点があればそこについての対策が必要です。一度対策をきめてしまったらおしまいというわけではありません。職場環境の改善には終わりはなく、常に働きやすい職場を目指して、対策を継続させていく必要があります。

 

仕事のストレス


ストレスにはいいストレスと悪いストレスがあります。やはり仕事をするうえでまったくストレスがないということはありえないでしょう。新しく何かに挑戦するときなどは少なからずともストレスはかかります。これはいいストレスと言えるでしょう。挑戦し、そのあとに何かを達成したりすることでそのストレスは達成感へと変わるからです。達成感がある仕事をしているとやりがいが生まれ、前向きな気持ちにもなります。

では、悪いストレスはどうでしょうか。自分ができる範囲以上の仕事を抱えたり、職場の人間関係がわるかったりするとそれはただでさえ疲れる仕事が余計に疲れてしまいますよね。仕事を抱えるのは自分のせいだと後ろ向きになってしまうこともあるでしょう。こういったストレスが続くと、メンタルヘルスになってしまわなくても、生産性がさがることがあります。悪いストレスを抱える人たちが多い職場では、メンタルヘルスで休職する人がでてしまい、その欠員の穴を埋めるべくまた別の人に過度の仕事が割り振られ、またその人に悪いストレスがたまっていく、そして生産性が落ちるという負のスパイラルに入ってしまいます。

やはり働く人が生き生きとやりがいをもって前向きに働いている職場は活気があり、業績も上がっていくでしょう。

何をしても満足いかないとき


どんなに好きなもの、おいしいものを食べても、好きな服を買っても、お金があってもなくても、満足できず、好きな人と一緒に居ても十分な心の平安を得ることができないなど、どこかしら心に穴が空いたような感覚に陥っている方はいらっしゃいますか。最近、若い人から幅広い年代で多くなっているような気がしてます。私もそのような感覚に陥り、寂しさが増して発散できないことがありました。

そのようなときは、「感謝」することがとても大切になってきます。特に、今の日本は経済的にも物質的にもとても豊かな国です。いくら不景気と言っても先進国ですし、他国に比べたらものすごく豊かな国ですよね。ですから欲しいものも便利なものも簡単に手に入るようになりました。娯楽を簡単に手に入れることができるような国なのです。しかし人は、手に入れると再び手に入れようとします。更に自分を満たしてくれるものを求め、楽しみを求め、欲求が増していきます。欲求ばかりが出てくると、手に入れることが出来なくなったときや、その事に飽きてしまったときなど、心が満たされなくなると思います。不平不満も出てくるでしょう。娯楽は一時の楽しみだと私は感じていますので、必ず空虚感が出てくると思っています。

そのような時、私はこのような生活ができていること、自分の肉体が、食べて、着て、寝るという基本的な生活ができていることに「感謝」します。また、自分を精神的に、物質的に支えてくれた周りの人に感謝します。様々な環境があるからこそ、今の自分が生かされていることを忘れてはなりません。「感謝」のある生活を心がけてみませんか。

お互いがぎこちなくなったときは、会って対話の時間を


恋人同士でけんかをしたとき、けんかをすることがあるでしょう。一緒にいることができないときは、メールや電話といった方法がとられます。このようなコミュニケーションは大切ですし、便利ですが、お互いがすれ違ってしまうこともあります。一言のメールで、ある人は前向きに受け取り、ある人は否定的に受け取ることがあります。その一言によって不安が生じたり、その人を想う気持ちが異なってきたりもします。

対話する上で80%くらいは誤解が生じると聞いたことがあります。個々で育ってきた環境、性格、考え方、表現方法、その時の気分などで発せられる言葉は異なってきます。それを受け取る側も、同じように個々の考え方や状況がありますので、たとえ内容が通じたとしても、少なからず、その深さや感覚が異なってくるわけです。

そうであるのに、メールや電話で済ましてしまうことは、時に傷つき、本当の気持ちが言えなかったりします。相手の表情もわからないですし、相手の言葉ばかりが刺さり、その心をくみ取ることがより難しくなります。そのようなことを防ぐためにも「対話」は非常に大切なものになると思います。時間をとって、自分の考え、気持ちを性格に伝え合うのです。そうしたら、相手が自分を責めていた言葉だと思っていたことが、本当は自分のために愛をもって言ってくれた言葉だとわかったりもします。また、その場の感情で話すのではなく、どのように話そうか、心を整理した上で話すことが大事です。

「誤解」で擦れ違いが生じることは、とてももったいないことではないですか?相手の表情を見ることができ、真実に話すことができるのは、やはり直接会っての対話ではないでしょうか。

メンタルヘルスを初期で発見するには


メンタルヘルスは初期の時点できちんと病院で治療を受けると比較的早く状態が回復します。初期で発見するためにはまわりの気づきが重要です。本人が気づくころにはかなり進行しているケースが多いです。どういったところに気を付ければよいのでしょうか。

たとえば職場の場合ですと、いつもと様子の違う部下や同僚がいないかどうかというのに気を配る必要があるでしょう。最近は不況の影響による人員カットなどでひとりひとりの仕事が忙しくほかの人の様子まで気を配る時間がなく、気が付くとメンタルヘルスになって休まれてしまうということもあります。たとえば今まで仕事を効率よくこなしていた人が突然仕事の効率が悪くなったり、思考力や判断力の低下がみられる場合や表情や動作の活気がないなど初期症状はそういったところから現れてきます。不自然な言動やミスや事故も徴候ですね。そしてだんだん遅刻や早退、欠勤をしだすようになったり、無断欠勤をしたりしてしまいます。できれば欠勤などになる前に気づいてあげて、部下や同僚の話をきいてあげたり、病院へ行くように勧めたりできるとよいですね。

少しの気遣いで、メンタルヘルスになる人を防ぐことができます。同じ職場で働く仲間同士、相手の状況をみつつ仕事ができる環境にしたいものですね。

前向きな言葉を発してみましょう


今までの人生で、一度は人を嫌いになったり、苦労して愚痴をこぼしたことがあるでしょう。憎しみや嫉妬は本当に心が煮えたぎるような思いになりますね。しかし、愚痴や人の悪口をいうことで、それが自分自身に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

ある人のことを嫌いで「あの人嫌い」と言い続けたとしましょう。そうしますと、自分の脳内は「嫌い」という動詞だけを受け取り、「嫌い」という言葉が自分自身に向けられ、自分を傷つけているということなのです。負のエネルギーの言葉ばかりを発していると、自分自身に負のエネルギーがやってきます。そして更に憎悪が増したり、負の心が膨らみます。それは結局自分を疲れさせてしまいますね。私もお恥ずかしながら人を憎んだり嫌いになったことがありました。でも、振り返ってみれば、本当に自分が疲れるだけのことでした。言葉の負のエネルギーを受けてしまったのです。

逆に、「あの人、素敵な人だね」とほめたり、感謝したりすると、脳内が「素敵」「感謝」という言葉を受けて、正のエネルギーをもらうことができるのです。「ありがとう」や「感謝します」と言えば、心が気持ちいですよね。これと同じように、もし自分が辛い状況におかれ、人を憎むようなことがあれば、「これは結局自分にとってプラスになるしかない人(事)だ」と前向きに考えるようにしてみましょう。そうすると、少しずつではありますが、プラスのエネルギーを受けて回復が早くなります。むしろ、その環境を利用して、自分を磨くチャンスにもなるのです。未だに私も不安定なときはありますが、「考え方」を変えるよう努力しています。皆さん、一緒に乗り切りましょうね。

人に相談することからも安定を得られる


心が雨模様の時は、一人で考え込んでしまいますよね。私は人に相談しないタイプだったので、一人であれやこれやと考え、結局ネガティブにしか考えられなくなり、負のループにはまってしまうことが多かったです。なぜなら、自分が経験したことは自分にしかわからないですし、事実と真実は異なります。ですから、「見た目」「聞いた内容」で人に意見を求めて判断されることは、真実とは異なるような気がしたからです。

話さないことで負のループから抜け出せなくなっていた私は、やっとのことで信頼できる人に相談しました。すると話を聞いてもらうだけで、自分の中のもやもやが解けて楽になりました。話すことは心を楽にしてくれるものです。また、自分だけが持っていた価値観や自己主観などを他の角度から見る良い機会になります。そこで対人間の視野が広まりもしますし、大いに今後の参考になります。一人で考えて自己完結すると、それで良い時もありますが、自分の考え方だけに留まってしまうこともあるのです。相談することは自分を磨くチャンスにもなるのです。

また、私は女性ですから、女性の視点でお話をしますが、女性の方は、女性に相談することをおすすめします。同性にしかわからない感情や考えがありますし、共感してくれたり、慰めてくれたりします。

男性に話すとなると、対応が少し異なってきます。女性が相談したことに対して、男性はなんとか助けてあげたいという責任感が生まれるそうで、「~した方がい」「それは○○すべきだよ」というように、ただ共感してほしかった女性は、話を聞いてくれていないように受け取ってしまいがちです。もし、何等かの答えを求めて、自分がどう実行すべきなのかを求めているならば、男性ならはっきりと答えてくれると思います。もし、男性にただ話を聞いてもらいたいときは、事前にそのように言っておくのがよいでしょう。そして、心が安定してきたら、実行すべきことをアドバイスしてもらうのも良いと思います。

一概に男性、女性で区別はできませんが、私の経験上そのようなことが多い気がします。相談してすっきりして、良い心境で過ごしましょう。